・手足の先が赤くなって腫れている
・寒いところから急に暖かい場所へ入ると足先がむずがゆい
・鼻先や頬がよく赤くなる
寒暖差が激しい季節に上記のような症状を感じたら、それはしもやけ(凍瘡)かもしれません。
この記事ではしもやけ(凍瘡)の予後と放置するリスクについて解説しています。
※この記事はメディカルドックにて『「しもやけ(凍瘡)」が重症化するとどうなるかご存知ですか?対処法も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
しもやけ(凍瘡)の予後と放置するリスク

しもやけ(凍瘡)は完治しますか?
しもやけ(凍瘡)は通常なら発症から1〜3週間ほどで治ることがほとんどです。また、気候が暖かくなってくると自然に軽快していくことが多いのも特徴です。自然に治るとはいえ、細菌に感染すると悪化してしまう可能性もあります。もし発症した場合は早期に治すようにしましょう。
かゆみを感じたときの対処方法を教えてください。
しもやけ(凍瘡)のかゆみが辛いときには、血流を良くするためにマッサージを行うことがおすすめです。ただし炎症が起きている場所を直接マッサージしてしまうと、症状を悪化させてしまう恐れがあるので注意が必要です。手首や足首など、患部の近くをマッサージするようにしてください。それでもかゆみが治まらないようでしたら、市販薬を使用したり皮膚科を受診して薬を処方してもらったりしましょう。
またこの疾患は発症前の予防が大切です。かゆみを感じ始める前に、日頃から以下の点に注意してください。
保温に努め外出時には手袋・厚手の靴下・耳あて・使い捨てカイロなどを使用する
汗などで濡れた手袋や靴下は早めに取り替える
靴などの履物はよく乾燥させる
手足の血流を良くするためにマッサージを行う
特にブーツや長靴を着用していると足元が蒸れやすくなり、発症リスクが高まります。替えの靴下を持ち歩くなどして、蒸れを予防する工夫をすると良いでしょう。
しもやけ(凍瘡)を放置するとどうなるのでしょうか?
しもやけ(凍瘡)は自然に治ることもありますが、適切な治療やケアを怠り放置していると治りにくくなってしまいます。また、放置することにより重症化のリスクも高まります。かゆみ・赤み・腫れなどの症状が出てきたら、早めに適切なケアを行ってください。
しもやけ(凍瘡)が重症化することはありますか?
しもやけ(凍瘡)は重症化すると水疱・びらん(皮膚がただれている状態)・潰瘍などへと進行する可能性があります。このような症状が見られた場合は、早めに皮膚科を受診してください。また、以下の基礎疾患がある人は症状が重症化しやすくなるので注意が必要です。
糖尿病
閉塞性動脈硬化症
どちらも手や足の血管が狭くなったり詰まったりすることが原因で血流が悪くなる疾患です。
高齢者や日頃からあまり歩かない人も、膝から下の血行が悪くなりやすいので注意してください。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
しもやけ(凍瘡)は、普段の生活で予防することが大切です。寒い日には防寒対策を行い保温に努める・濡れた手袋や靴下はすぐに交換する・血行促進のため手足のマッサージをするなどの行動を心がけましょう。また毎年繰り返すという人は、ビタミンE剤を服用することも予防に繋がります。発症してしまった際には保温・マッサージ・市販の塗り薬などで対応すれば症状が軽快していくことが多いです。
なかなか症状が治まらない・かゆみや腫れがひどい・暖かくなったのに治らないといったことがあれば皮膚科を受診してください。
編集部まとめ

子どもに多いしもやけ(凍瘡)ですが、大人になっても繰り返す人もいます。
特にブーツをよく履く人や水仕事の多い人などは、発症のリスクが高まりやすいので注意が必要です。
またこの疾患は予防することがとても大切です。手足や耳といった体の末端部分の保温を積極的に行うなど、普段から発症しないように気を配った生活を送るようにしてください。
しもやけ(凍瘡)は発症しないことがなによりですが、もし発症してしまったらマッサージをしたり塗り薬を使用したりして早期の改善を目指しましょう。
腫れやかゆみが強くて辛い・なかなか治らない・暖かくなったのに症状の改善が見られないといったケースでは、皮膚科を受診することも大切です。
しもやけ(凍瘡)を上手に予防して、快適な冬をお過ごしください。
参考文献
ひふの病気(日本臨床皮膚科医会)

