キャンプのスタイルのひとつとしてよく耳にする「オートキャンプ」。なんとなくイメージはあるけれど、具体的にどんなキャンプを指すのか説明できない……そんな人も多いのではないだろうか。
じつはオートキャンプは、初心者やファミリーにとって親しみやすく、いまやキャンプ場でも定番になっているスタイルである。今回はその基本から魅力、そして楽しみ方までをわかりやすく紹介していこう。
1.オートキャンプとは?

オートキャンプとは、クルマをキャンプサイトまで乗り入れて、そのすぐ横にテントを張れるキャンプスタイルのことをいう。駐車場から重たい荷物を何度も運ぶ必要がなく、車のトランクから直接キャンプ道具を出して設営できるのが大きな特徴だ。
ファミリーや初心者に人気が高いのは、この手軽さが理由である。大きなテントやタープ、快適なチェアやテーブル、さらには子どもの遊び道具まで、車に積んでそのまま持ち込めるので、「荷物を減らさなきゃ」と神経質になる必要がない。

また、キャンプ場によっては「オートサイト」と呼ばれる専用区画が整備されており、電源や水道が近くにある場所も多い。車と一緒に泊まれる安心感に加えて、より快適なキャンプを楽しめるのもオートキャンプならではだ。
自然の中で過ごすワイルドなキャンプというより、利便性をプラスした現代的なキャンプスタイルといえるだろう。
2.日本で広まったオートキャンプの背景

オートキャンプが日本に定着しはじめたのは、1980年代から90年代にかけてのアウトドアブームの頃だ。それまではキャンプといえば登山や林間学校の延長線上にあり、「荷物を背負って自然の中へ分け入る」スタイルが主流だった。
しかし、自家用車が一般家庭に広く普及すると、もっと気軽に楽しめるキャンプの形としてオートキャンプが注目されるようになった。

当時、全国各地に「オートキャンプ場」と呼ばれる施設が次々と整備され、区画サイトや電源付きサイトなど、家族連れでも利用しやすい環境が整っていった。
これにより、キャンプは一部のアウトドア愛好家だけのものではなく、週末のレジャーとして多くの人が楽しむ身近な遊びへと変わっていった。
欧米では、すでに車とキャンプを組み合わせたスタイルが一般的であり、日本のオートキャンプはその文化を取り入れたものでもある。車社会が広がった日本にとっても相性がよく、現在ではキャンプ場のスタンダードなスタイルのひとつとして定着している。

