英語力は単語で話せる程度で大丈夫! 小中学生の留学生活では何をする?

――留学前のお子さんの英語のレベルはどのくらいでしたか?
Xさん 小5のときに行った1度目の留学時は、英検も未受験で簡単な会話が単語でできるレベル。エージェントが事前にクラス分けテストをして、現地の語学学校では自分のレベルに合うクラスで受講できました。とはいえ、「英語を勉強しに行く」という目的の留学でしたので、渡航前の1か月で父親と市販の中学英語文法を1冊やり込んで行きました。結果的に、それが英語力アップになったと本人も話しています。
――3週間のオーストラリアでの留学生活について教えてください。
Xさん 月~金曜日は語学学校に行き、土曜日はエージェント主催のアクティビティに参加。日曜日はフリーなので、ホームステイ先の家族とスーパーに買い物に行ったりお出かけしたり、家庭の過ごし方によってさまざまだったようです。
――2度目の留学先であるイギリスでは、大学寮で過ごしたそうですね。そこでの生活はどうでしたか?
Xさん 平日は、一人部屋の大学寮から敷地内の学校に通い語学の勉強をしました。ホームステイ先の家族に気を遣わなくていいのと、授業後に夜までアクティビティがあるなど自由度が高い分、かなり楽しかったようです。「お金を送って」いう連絡以外、一度も電話はありませんでした(笑)。小5時のホームステイでは、ホストファミリーが洗濯をしてくれたのですが、今回は大学内のコインランドリーで週末に自分で洗濯しましたし、朝晩は決められた時間に食堂での食事だったので、「暮らしている感じが楽しかった」と話していました。
週末はエージェントのアクティビティで、バッキンガム宮殿、ビッグベンなどの観光地や、自由行動で現地のサッカーを見に行っていました。いろんな国のお友達ができたのも楽しかったようです。持参したお小遣いは3~4万円で、サッカーのチケットとお土産やお菓子を買った程度でした。
小中学生での留学は英語力アップはもちろん、自立にもいい影響が

――2度の留学で、お子さんにどのような変化がありましたか?
Xさん 1度目のオーストラリアの留学のおかげで、「英語でコミュニケーションすることへの抵抗はなくなった」と話していましたね。単語だけでも何とか伝わるという自信がついて、帰国後も外国人に積極的に話しかけていました。リスニング力も鍛えられたようで、帰国後すぐに受けた英検4級は特に対策をしなくても合格しました。
――英語力以外で成長を感じた部分は?
Xさん 中学受験の勉強も「留学に行けるカリキュラムがある学校を選びたい」とモチベーションが上がり、主体的に学校選びや学校説明会に参加している姿に、息子の成長を感じましたね。また、イギリス留学時は寮生活だったので、「自分で時間を見て行動する」練習になったように思います。寮生活中は身の回りのことを自分でする必要があり、「親のありがたみがわかった」と話していました。イギリスでは英語が母語でない国の友人とも話せてさらに視野が広がったようです。
