
コミックの映像化やドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、はちみつコミックエッセイで連載中の、挫折を重ねた作者が、“意思より仕組み”で自分を変える力を見つける実体験コミックエッセイ『自分と仲良くなりたいんだわたしは』をピックアップ。
作者のすぎはらゆきさんが9月24日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、多くの「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、作者のすぎはらゆきさんへのインタビューを中心に、こだわりや創作の裏側を語っていただいた。
■何度も挫折…「今度こそ変わりたい」と誓った日

何度も自己啓発本やダイエット器具に頼っては続かず、挫折を重ねてきた主人公のゆき。
意志の弱さを嘆きながらも「今度こそ変わりたい」と決意し、朝活を通して行動を起こす。継続力のある知人Mに声をかけ、共に挑戦を始めたことで、「人は意志ではなく仕組みで動く」ことを学ぶ。
誘惑を減らし、環境を整える工夫を重ねながら、互いを支え合う朝活は季節を越えて続いていく――。
物語を読んだ人からは、「人間性が素敵!」「どこがと言えないほど共感…!」「いつでも反省会してるしいつもやらかしてる気がするし自分が恥ずかしいのは自己像のレベル?理想?が高くて、現実とのギャップに苦しんでたのか……」など、反響の声が寄せられている。
■自分を理解するために描きはじめた――創作の原点にある想い

――『自分と仲良くなりたいんだわたしは』を創作したきっかけや理由があれば教えてください。
はちみつコミックエッセイの「コミックエッセイ描き方講座」を受講したことがきっかけでした。
自意識といつも格闘している自分の内側を漫画にしてみたら、自分を理解できたり、人のことも分かるようになるかもしれない。そんな気持ちで描きはじめました。
――本作のキャラクターはどのように生み出されたのか、教えてください。
キャラクターは、隠しておきたいような、めんどくさい自分の一部分をそのまま描いた存在です。
自分の中の弱さやこじらせた部分も、ちゃんと見つめてあげたいと思って生まれました。
――作画の際にこだわっている点や「ここを見てほしい」というポイントがあれば教えてください。
喜怒哀楽に分類しづらい感情に対して、「それどんな感情?」と感じてもらえるような、
絶妙な表情づくりを意識しています。
――本作の中で特に思い入れのあるシーンやセリフを教えてください。
「自己啓発お布施」と読み終えたあとに出てくる、「ほらね、本当にそうということしか書いてねー!」というシーンです。
このシーンには、私自身が何度も繰り返してきた経験を込めています。自己啓発本を買っても結局意味がないと分かっているのに、また性懲りもなく救いを求めてしまう。そのやるせなさを表現したくて、この場面には特に思い入れがあります。
――一から世界観を創り上げ物語を展開していくうえで、こだわっている点や特に意識している点がありましたら教えてください。
読む人がキャラクターの属性でラベリングしにくくなるよう、エッセイ漫画であっても主人公の年齢や細かな設定はあえて描かないようにしています。
それぞれの感じ方のままに、誰かの物語ではなく「自分の感情」として受け取ってもらいやすくなるような作品を意識しています。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
気づかないうちに頑張りすぎていたり、誰かと比べて苦しくなったり、そんなとき少しでも「自分のままでいいかも」と思えるきっかけになれたら嬉しいです。
これからも、日々の中で感じた小さな心の揺れを丁寧に描いていきたいです。

