メディカルドック監修医が脳梗塞になりやすい人・予防法などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「脳梗塞」を発症した際に「食べてはいけない物」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
神宮 隆臣(医師)
熊本大学医学部卒業。熊本赤十字病院脳神経内科医員、熊本大学病院脳神経内科特任助教などを歴任後、2023年より済生会熊本病院脳神経内科医長。脳卒中診療を中心とした神経救急疾患をメインに診療。脳神経内科疾患の正しい理解を広げるべく活動中。診療科目は脳神経内科、整形外科、一般内科。日本内科学会認定内科医、日本神経学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本脳血管内治療学会専門医、臨床研修指導医の資格を有す
「脳梗塞」とは?
脳梗塞とは、脳卒中のなかで血管が詰まることで発症する病気の総称です。
一般的に脳卒中は、突然の「顔のゆがみ」、「しゃべりにくい、ろれつが回らない」、「片側の手足がしびれる、力が入らない」などの症状を引き起こします。血管が詰まって発症する脳梗塞も同様の症状を引き起こします。
脳梗塞は、その原因に応じて、大きく3つに分類されます。心房細動や急性期心筋梗塞が原因で起こる「心原性脳塞栓症」、動脈硬化が原因で生じる「アテローム血栓性脳梗塞」と「ラクナ梗塞」です。それぞれの分類に応じて若干の違いがありますが、今回は脳梗塞と食事に注目してお話していきます。
脳梗塞になりやすい人の特徴
脳梗塞になりやすい人の特徴としては、以下のようなものがあります。
肥満
脳梗塞の原因の項でも触れましたが、脳梗塞の発症には生活習慣病が深く関わります。肥満者は高血圧症、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病を持っている可能性が高いといえます。また、食事の内容も脳梗塞の原因となるような高脂質食や高カロリー食を好む傾向にあります。さらにそれだけでなく、内臓脂肪からサイトカインという物質が分泌されており、アディポネクチンは血栓を形成しやすくなる働きがあります。生活習慣病やサイトカインが影響して脳梗塞を発症しやすいといえます。
肥満や過体重の方は、少しでも体重を減らすように努めましょう。数kgのダイエットで生活習慣病が改善したとの報告もあります。まずは1kgだけでもいいので減らしましょう。
過度の飲酒
アルコールと脳梗塞の関係は以前から調べられています。ビール500mLまでの適度な飲酒であれば、脳梗塞の発症は低くなるようです。しかし、大量に飲酒してしまうと脳梗塞の発症リスクが上がってしまいます。アルコールにより血圧が上昇したり、利尿作用で脱水になったりすることが関わっているといわれています。
酒は百薬の長とは言いますが、適量にとどめておくほうが無難です。
年齢
残念ながら最後は抗うことができない部分です。
生活習慣病や心房細動などの脳梗塞の発症と関わる疾患は年齢とともに増えてしまいます。動脈硬化も進行してくるため、必然的に高齢になればなるほど脳梗塞は発症しやすくなります。前述の食事の内容や生活習慣に気を付けていくしかありません。

