
作画:尾花せいご(@seishoobi)さんと監修:西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんによる創作漫画「放課後おまじない倶楽部」は、迷信研究部に入部した少年と、不思議な雰囲気が漂う顧問との日々を描くオリジナル作品だ。
緻密で精細な絵とノスタルジックな絵柄に定評のある尾花さんの作画と、西洋魔術や西洋の魔物、伝承、迷信などの著書多数の西洋魔術博物館さんが監修した多彩な迷信やおまじないのエピソードが大きな魅力となっている同作。エピソードの紹介とともに、監修の西洋魔術博物館さんに作品内で描かれる伝承について詳しい話を聞いた。
■鏡、果実、虫「迷信研究部」が紐解く恋占いの奥深さ



西洋に伝わる恋のおまじないを現代で実践する「迷信研究部」。今回紹介するお話は、バレンタインの日、恋とは無縁と思っていた栗丸君が下駄箱を開けた瞬間から、奇妙で愛らしい伝承の世界が広がっていく。
本作「放課後おまじない倶楽部」の監修を務めた西洋魔術博物館さんに、多彩な恋占いについて聞いたところ「聖人祝祭日の前夜、鏡を覗きこむと将来の伴侶の姿が見えるというのは多いです。特定日に野外で見かけた小鳥や花の色から、伴侶の髪の色、瞳の色を知るというパターンや、リンゴやジャガイモの剥いた皮を後方に投げて、床に展開される形状を来るべき相手の頭文字として読みます」と、教えてくれた。生活のなかに恋を託す素朴な知恵が垣間見える。
一方で虫を使うおまじないも存在する。「カタツムリやナメクジを窓枠にとまらせ、這い跡から将来の伴侶の頭文字を読み取る」ものや、てんとう虫を腕にとまらせ、指先に誘導して「東西南北――」の呪文を唱える方法など、少し不思議な儀式が多い。
また、顧問の雨野先生を慕う茶園さんの年の差恋愛について、西洋魔術博物館さんは「昔は10歳差、15歳差は普通で、『老いぼれ亭主がさっさと――』というおまじないの方が多かった」と語る。
恋の形が多様化した今だからこそ、古いまじないに心を寄せることには不思議な魅力がある。迷信研究部の物語は、そんな「恋の原型」をそっと呼び覚ます。
取材協力:西洋魔術博物館(@MuseeMagica)
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