認知症や軽度認知障害(MCI)における症状の進行を遅らせるためには、早期に適切な治療や予防を行うことが大切です。そのためには、原因や初期症状、よくみられる異変や経過など、認知症についてあらかじめ知識を得ておく必要があります。特に認知症になる前段階のMCIは、症状や状態の変化がわかりづらく、その特徴についての理解が欠かせません。
記事監修医師:
岩田 淳(東京都健康長寿医療センター 副院長)
認知症の主な原因
認知症の原因となる疾患で最も多いのが、アルツハイマー型認知症です。次いで血管性認知症、レビー小体型認知症と続きます、認知症の原因の約9割がこの3つの疾患のどれかとされています(1)。前頭側頭型認知症や内分泌・代謝系の異常、遺伝の影響などによって認知症の症状が出てくることもあります。
認知症の初期症状
認知症の初期症状は原因によってさまざまです。たとえばアルツハイマー型認知症であれば日常生活には支障がない程度の軽いもの忘れ、レビー小体型認知症では便秘や嗅覚の異常、睡眠の障害などが初期症状としてみられることがあります。

