メラノーマの早期発見のポイント
初期のメラノーマは痛みや出血などの明らかな自覚症状がなく、ほくろと見分けることも難しいため発見が遅れてしまうことがあります。
しかし、メラノーマもほかのがんと同様にリンパ節や他臓器への転移を引き起こすため、早期治療が重要です。早期発見のポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
全身をチェックする
ほくろの大きさや色調の変化、新しくできたほくろにいち早く気付くためには、定期的な全身の皮膚のチェックが大切です。
鼻腔や口腔、眼瞼などの粘膜に発生する可能性もあるため、これらの部位も併せて確認してみましょう。なかでも、足の裏や背中などの部位は見過ごされやすいため、家族や友人にも協力してもらうのがおすすめです。
リンパ節にしこりがないか触ってみる
がん細胞が増殖してリンパの流れに乗ると、リンパ節転移を引き起こします。リンパ節とは、全身を走行するリンパ管のところどころにある免疫器官の一つです。がんが転移したリンパ節には腫れが生じるため、首やわきの下、足の付け根などでしこりに触れることができます。
また、メラノーマは早い段階でリンパ節転移を起こすのが特徴です。気になる症状があれば早急に病院で受診しましょう。
メラノーマの治療法
主な治療法は手術・放射線療法・薬物療法の3つです。がんの進行度や転移の有無、患者さんの全身状態などを考慮して治療法を決定します。
また、がん細胞の残存や治療後の再発を防ぐため、これらを組み合わせて行うのが一般的です。
手術
がんの初期段階であれば、原発部位(最初にがんが発生した部位)の切除のみで治癒が可能です。病変部位の周囲にも細かいがん細胞が散在している可能性があるため、周囲の正常な組織も一緒に切除します。
また、リンパ節転移がみとめられる場合には、リンパ節郭清(リンパ節の摘出)も併せて行われる場合があります。
放射線療法
手術で病変部位を取り除いた後、がん細胞を根絶する目的で放射線療法を行うことがあります。がん細胞が少しでも体内に残っていると、再び増殖して病気が再発するためです。
また、他臓器への転移がみとめられる場合や、病変部位が広範囲に及んでいる場合には、放射線療法と化学療法を組み合わせた化学放射線療法の適応となることもあります。
薬物療法
他臓器転移がみとめられる場合や、体力的な問題などで手術を受けられない場合には薬物療法をメインに行います。
また、がんの再発予防を目的として、ほかの治療法と組み合わせて行うこともあります。メラノーマの治療で使用する薬剤の種類は、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などです。
分子標的薬は、がん細胞特有の遺伝子やタンパク質を狙い撃ちすることでがん細胞の増殖を抑えます。免疫チェックポイント阻害薬は免疫細胞に作用し、体内の免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようにする薬です。免疫チェックポイント阻害薬を使用した治療法は免疫療法とも呼ばれます。

