<当日>
【5】Q.話が盛り上がらない! A.シェフズキッチンやエンタメ性のあるお店をチョイス

会話に苦手意識がある初心者幹事は、自然と話が盛り上がるシェフズテーブルがおすすめ。写真/WaldTur/ホテルグランバッハ東京
話すのが苦手な場合は、エンターテインメント性のあるお店を選んで、“盛り上がらない”ということへのリスクヘッジをするという手があります。特に、ゲスト、ホストともにひとりずつの場合は目の前で天ぷら、寿司といったカウンターのお店をチョイスして、ライブ感を楽しみながら話すと盛り上がります。また、2次会ならマジックバーのようなショーが楽しめるお店を選ぶのもおすすめです。私の知り合いには、会食ではシュラスコのお店をよく使う、という人もいますよ。
【6】Q.パニック!会食が思わぬ展開に! A.上司や店のスタッフとあらかじめ連携を

2次会会場の中でも、常連のバーがあると連携がしやすい。また、上司の行きつけがあれば、それも選択肢に。写真/NAMIKI667/ハイアットセントリック銀座東京
何かハプニングが起きてしまうと、途端に焦ってしまいますが、そうならないよう前始末(事前準備)が大切です。
特に、当日に起きてしまう失敗は予算です。前始末の時点で予算管理をしっかりやっておくのはもちろん、当日はお店に協力を仰ぎ、上限を超えそうになったら合図をしてもらうなど対策を。また、その際には上司にもこっそりと「そろそろ予算を超えそうです」と相談しましょう。そうすることで、上司の酒量をおさえてもらったり、助け舟を出してもらえたり、また予算オーバーした際のカバーもしてもらえます。また、2次会は特にオーバーしやすいので特に気を付けましょう。
また、年末年始は連日の会食や飲み会、仕事の忙しさから体調を崩しがちで、また気が緩みやすい時期でもあります。そうなると起こりうるのが、キャパを超えてお酒を飲んでしまうこと。私も会食中にお酒に酔い、いつの間にはぐれて、その間になぜか路上で絵を買って帰ってしまったことが…。その時の記憶はなく、次の日驚きました。飲み過ぎないよう気をつけるのはもちろん、「2杯目以降はハイボールをこっそりジンジャーエールに」などあらかじめお店に相談しておくのも手です。
そして、ゲストに失礼な態度をとってしまったときや粗相をしてしまった時には、何よりも誠心誠意謝ることが大切です。
<まとめ>
【7】兎にも角にも前始末が大切!目的と心構えで会食を成功させよう

ミスや失敗を防ぐためにも、前始末こと事前準備をしっかりして、最高の会食をセッティングしたい。写真/鉄板焼銀杏/グランドニッコー東京台場
私もかつては、会食の意義が分かっておらず、苦手意識を持っていました。しかし、何度も会食を経験するうちに、クライアントから情報がもらえる仲になる、他社と比べて優位な存在になるなど、ビジネスの目的を持ったものだと知りました。そして、会食の本質は“想像力を持って相手側が何をすれば喜ぶのかを徹底的に考え抜く”ということだと気が付きました。そうしてセッティングした会食は、当日何かミスがあったとしても、ゲストや上司へ気持ちが伝わるものです。
そして、会食に向き合い一生懸命取り組めば、自分の人生にもプラスの効果があるということも知っておいてほしいポイント。会食を通して参加者との絆が深まり、全員にとって大切な思い出になります。そして、その頑張りが認められれば、やりたい仕事を任せてもらえたり、転職などのステップアップにつながることも。つまり会食が通行手形となり、“キャリア形成を含めて自分の人生が豊かに”なるということです。面倒な雑務だといい加減にとらえるのではく、しっかりと意志を持ちやり遂げ、会社の目的だけでなく、自分自身の成長にもつなげましょう。
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