メディカルドック監修医ががん発症のリスクを上げやすい食べ物・がん予防のために大切な生活習慣などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「がんを予防する可能性の高い飲み物」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。
「がん」とは?
がんは、遺伝子が傷つくことによって起こる病気であり、一部のがんの発生にはウイルスや細菌への感染が関係している場合があります。
基本的にはがんという病気そのものが、咳せきやくしゃみなどの飛沫や、他人との接触などによって、人から人に直接うつることはなく、日々の生活習慣など、さまざまな要因でがんになると考えられています。
例えば、喫煙(受動喫煙を含む)、過度の飲酒、塩分や塩辛い食品の過剰摂取・野菜や果物をとらない・熱すぎる飲み物や食べ物をとるなどの食生活、あるいは慢性的な運動不足などの要素ががん発症の要因になるとされています。
今回は、がんを予防する可能性の高い飲み物・食べ物・発症のリスクを上げやすい食べ物・がん予防のために大切な生活習慣について、解説していきます。
がん発症のリスクを上げやすい食べ物
熱すぎる飲み物
寒い時期には、温かい飲み物をついつい飲みたくなるものですが、「温かい」を通り越して、熱すぎる飲み物や食べ物は、食道がんのリスクを高める恐れがあると指摘されています。
通常、飲み込んだ飲み物は、食道の内壁に直接触れて胃に運ばれますが、食べ物や飲み物が熱いままの状態で体内に入ると粘膜はやけどと同じ状態になります。
これにより食道の細胞が傷つき、修復や再生を行って、細胞の再生回数が増えることで 特に食道がんになりやすくなってしまいます。
特に、普段から65度以上の「とても熱いお茶」などを飲む人は、「冷たいお茶」を飲む人に比べて、食道がんを発症するリスクが2倍ほど高いと言われています。
塩分や塩辛い食品の過剰摂取
がん細胞の発生・成長を促してしまうのは「塩分」であり、塩辛い食品などの取り過ぎは、がんと明確な因果関係があるといわれています。
これまでの研究では、漬物は塩分を多く含むため胃がんの危険因子だと分かっていますし、特にピロリ菌感染者では高濃度の食塩はさらなる危険因子といわれています。
塩分のとり過ぎは、高血圧の原因となるばかりでなく、特に胃がんのリスクが上がることもいわれていますので、日々の生活で注意しましょう。

