「がんを予防する可能性の高い食べ物」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「がんを予防する可能性の高い食べ物」はご存知ですか?医師が徹底解説!

がんを予防する可能性の高い食べ物とは?Medical DOC監修医が解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「がんを予防する可能性の高い食べ物」はご存知ですか?予防法も医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

影山 広行

監修医師:
影山 広行(医師)

CT,MRI,PETなどの画像診断が専門、PET-CTを含めた健診、生活習慣治療、アンチエイジング、スポーツ医学などの実績も豊富
保有資格
放射線診断専門医
核医学専門医
PET核医学認定医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
抗加齢医学専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター

「がん」とは?

がんはいろいろな定義が可能です。細胞分裂のときの遺伝子情報のコピーミスなどにより、細胞の細胞分裂を活性化する遺伝子(がん遺伝子)が働きすぎ、細胞分裂を抑制する(がん抑制遺伝子)が働かなくなり、異常な細胞が増え続ける病気という考え方があります。ただし、体内には数十兆個の細胞があり、一日あたり数千個のコピーミスによる異常細胞が発生していると考えられています。それらのほぼすべては、その細胞が自殺(アポトーシス)したり、免疫系が異常な細胞であると認識して排除したりして、消滅してしまいます。

「がん」と老化

がんは一般に加齢とともにリスクが上昇するため、老化の病気とも考えられています。老化に関してはいろいろな学説があり、どれが正しいというよりは下記のいずれも正しいという考え方になろうかと思います。

・フリーラジカル説(D. Harman 1956)

・突然変異説(L. Szilard 1959; H. Curtis 1964)

・エラー破綻説(Z. Medvedev 1961; L. Orgel 1963)

・タンパク質架橋説(F. Verzar 1964; R. Kohn 1971)

・異常タンパク質蓄積説(D. Gershon 1970; R. Cutler 1975)

・生体膜異常化説(I. Nagy 1978)

・細胞分化異常化説(R. Cutler 1982)

・ミトコンドリア異常化説(D. Harman 1972; A. Linnane, 1989)

*ミトコンドリア:細胞内に存在するエネルギーを生み出すための構造物
*フリーラジカル:本来の構造から外れて、対を成していない状態の電子(不対電子)を持つ原子や分子のこと。電子が1つしかないため、周囲の物質から電子を奪ってしまい、ダメージを与えてしまう。

上記をまとめると、ミトコンドリアではフリーラジカルが発生しやすく、ミトコンドリアDNAやミトコンドリアの細胞膜が傷つき、ミトコンドリア自体の機能が低下して、ATP(人体のエネルギー)産生が障害され、細胞内で代謝障害が発生し、細胞が本来の働きができなくなります。
そのような状況で細胞分裂が起きるとエラーが発生しても修復できなかったり、ATPの不足からアミロイドなどの異常なタンパク質が細胞内に蓄積したりします。ATPの不足は適切な細胞分化を妨げるという説もあります。
これらの変化が遺伝子の変化を起こしたり、細胞や免疫系に異常を起こしたりして、がんのリスクを高めていると考えられます。

配信元: Medical DOC

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