猫は人気のペットであり、人間にとって最も身近な動物といえます。愛らしい姿から飼ってみたいと思っている人も多いでしょう。
しかし猫をなでたり抱っこしたり、猫を飼っているお宅に招かれたりしたとき、鼻水・くしゃみ・目や皮膚のかゆみなどの症状が表れたことはありませんか。
また、すでに猫を飼っているのに最近同じような症状が気になっていませんか。もしかしたら猫アレルギーかもしれません。
この記事では、猫アレルギーの発症した場合の対処法などを紹介します。
※この記事はメディカルドックにて『「猫アレルギー」の症状・飼っていて発症した場合の対処法はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
猫アレルギーの予防方法

猫アレルギーの予防方法や対策法を教えてください。
猫アレルギー症状の予防にはアレルゲンの回避が最も重要となります。そのため、猫を飼わないようにすることに加え、猫に触れないことや猫のいる部屋に行かないことを心がけましょう。猫を飼っている人は、アレルゲン物質を除去するために日ごろからこまめに猫のフケ・垢、ともに発生するダニ・ほこりを掃除してください。猫のフケ・垢の多い環境で長期的に生活すると、アレルギー症状を引き起こすIgE抗体が体内で作られていく可能性があります。
すでに猫を飼っていてアレルギーを発症した場合の対処法を知りたいです。
まずは、アレルゲンをまき散らす猫の毛・フケ・垢をこまめに掃除することです。掃除機をかけ、カーペットなどを粘着クリーナー(コロコロ)できれいに保ちましょう。布製のクッションやソファ、ぬいぐるみなどは猫の毛などが付きやすいため、なるべく置かないことが望ましいです。カーテンもブラインドやロールカーテンに替えるとよいでしょう。猫に触れた後は手を洗うようにしてください。飼育用の部屋を決め、猫アレルギーのある人の居室や寝室に入れないようにする対策もあります。猫の体を定期的にブラッシングして抜け落ちる毛の量を減らしましょう。こまめに洗ったり、シャンプー効果のあるウェットタオルで拭いたりするとさらによいです。
猫アレルゲンのFel d 1(フェルディーワン)は分子量が小さく空気中に浮遊するため、空気清浄機も低減するためには有効です。猫の体質改善によるアプローチもあります。「ピュリナ プロプラン リブクリア」というキャットフードをご存じでしょうか。この商品のメーカーによると、猫に毎日食べさせると猫アレルゲンを中和させ減らす効果があるということです。
猫を飼ってから発症した猫アレルギーの症状が重篤ならば、譲り受けてくれる人を探す必要が出てくるかもしれません。例えば、保護猫カフェには譲渡にあたって万が一の際に猫を引き受けてくれる保証人を求めるお店もあります。
最後まで責任を持って対応しましょう。猫を飼いたいと希望している人は事前に猫を飼っているお宅や保護猫カフェを何度か訪れ、30分以上過ごしてみて体に症状が出ないか確認することをおすすめします。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
猫を飼っている人が猫アレルギーを発症しても、できる対策は多くあります。引き続き大切な猫と暮らせるように前向きに室内の環境を整えてみてください。猫を飼うことを検討している人は、できるだけ事前に猫アレルギーがないか確認するように努めましょう。猫は室内飼育が推奨されており、多くの人が飼っている人気のペットです。誰でも日常生活で触れる機会が訪れるかもしれません。そのときに思わぬ症状に見舞われたら、猫アレルギーの可能性を考えましょう。
編集部まとめ

猫アレルギーは、くしゃみ・鼻水・目のかゆみ・喘息などの症状を引き起こします。
症状に応じた薬を処方してもらうことで、アレルギー反応が出ないようにコントロールすることも可能ですし、猫アレルゲンを減らすように環境を工夫・対策することもできます。
ただアナフィラキシーショックなどの重篤な症状が起こる可能性もあるので注意してください。
猫に触れたときに何らかのアレルギー症状が表れた人や猫を飼っていて最近体調の異変を感じるようになった人は一度医師に相談してみましょう。

