「ビタミンB1が不足する」と現れる症状はご存じですか?原因も管理栄養士が解説!

「ビタミンB1が不足する」と現れる症状はご存じですか?原因も管理栄養士が解説!

ビタミンB1が不足すると現れる症状

ビタミンB1が不足すると現れる症状

倦怠感や疲労感

ビタミンB1が不足すると、摂取した栄養素が適切に代謝されず、エネルギー生成が滞るため、疲労感や倦怠感の原因となります。また、乳酸が体内に蓄積しやすくなることで、疲労がさらに悪化することがあります。これらの症状は、睡眠不足など他の要因による場合もありますが、原因が特定できない場合は食生活の見直しをおすすめします。倦怠感が強く長期間続く場合は、内科を受診して血液検査などで状態を確認することが重要です。

イライラやうつ症状

ビタミンB1は脳のエネルギー源となる炭水化物の代謝に関与しているため、不足してエネルギー代謝が滞ると脳の活動にも影響し怒りっぽくなったり、集中力の低下などを招きます。
イライラや、うつ症状が続く場合は、心療内科へ症状について相談することをおすすめします。

手足の痺れや感覚麻痺

中枢神経や末梢神経へ影響がでると体中の神経がダメージを受け、足元がおぼつかなくなったりします。そのような症状を感じたら、神経内科へ相談することをおすすめします。

浮腫や動悸

ビタミンB1が不足すると、エネルギーを十分に生み出せなくなることから、血液循環がわるくなるため、むくみや頭痛、肩こりなどの症状も出やすくなったり、動悸などを感じたりします。それが長引くと心不全を引き起こすこともあります。その場合は、循環器内科を受診し心電図や超音波検査などが行われます。

ふらつきや意識障害

ビタミンB1は脳の神経細胞のエネルギー不足につながり、脳へ障害が起こります。症状が出たら内科や精神科を受診し、MRIや血液検査を行います。意識障害となった場合は、生命の危険が生じるため、迅速な対応が必要です。

ビタミンB1が不足する原因

ビタミンB1が不足する原因

食事のバランス

栄養バランスの良くない食生活が続くことや偏った食品(インスタント食品)を長期に摂取すること。

術後による欠乏症

胃の手術の既往により、ビタミンB1欠乏症による代謝性アシドーシスを発症することがあります。

体調による摂取不足

妊娠中でビタミンB1の需要が増えたり、悪阻で十分な栄養を摂取できないこともあげられます。

アルコールの多飲

アルコールの多飲により、アルコールを分解するために必要なビタミンB1が、消費されるために欠乏状態になります。

薬などによる影響

利尿剤(特にループ利尿薬)は尿量を増やし、ビタミンB1の排泄量が増加するため、長期服用者は欠乏症リスクが高まります。

配信元: Medical DOC

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