口腔がんは他のがんと比べて認知度の低さから発見が遅れることが多々あります。口の中にがんができること自体知らない方も少なくないでしょう。
実際、全てのがんの中で口腔がんの罹患割合は1〜2%程度と極めて少なく、日本では希少がんに分類されています。この記事では口腔がんの初期症状について解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「亜鉛の摂取量」はご存知ですか?過剰摂取すると現れる症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
若菜 康弘(医師)
鶴見大学歯学部大学院卒業 / 現在は若菜歯科医院の院長
口腔がんの初期症状
初期の口腔がんはほとんど痛みなどを伴なわないため、そのまま放置してしまうことがあります。以下は口腔がんの一般的な初期症状であり、これらの症状が2週間以上続く場合は医療機関に相談することをおすすめします。
口の中の違和感
しこりができる
なかなか治らない口内炎ができる
出血する
それぞれの初期症状について詳しく見ていきましょう。
口の中の違和感
口腔がんの初期症状として口内の違和感が現れることがあります。これにより飲み込みや口の動きに違和感を覚え、医療機関を受診してがんが発見されるケースも稀ではありません。
口腔内に通常と異なる感覚が持続する場合、歯や口腔組織の異常が疑われます。違和感が気になる際は、鏡で口内を確認してみましょう。
しこりができる
初期の口腔がんでは、痛みを伴わないしこりが形成されることがあります。病変が良性の場合、一般的に軟らかい性質を持ちます。しかし、良性であっても病変の拡大により周辺組織を圧迫する可能性があるため注意が必要です。
一方、悪性の場合はほかの組織と比べて明確な硬さが感じられるでしょう。実際に触れて病変の硬さを確認することはできますが、口腔がんを疑うのは自己判断が難しいかもしれません。
なかなか治らない口内炎ができる
長引く口内炎は口腔がんの初期症状である可能性が考えられます。一般的な口内炎は一過性のものですが、症状が2週間以上続く場合は注意が必要です。
がんの浸潤が進めば、治療の際に切除範囲が広がり、口腔及び周辺機能に影響を及ぼす可能性があります。治りの悪い口内炎は放置せず、耳鼻咽喉科・歯科口腔外科を早めに受診しましょう。
出血する
出血が見られる場合、口腔がんが進行している可能性があります。出血箇所の見た目は、傷・ただれ・穴・口内炎などのように見えるかもしれません。
さらにがんが進行すると、口の機能に関する問題や、口腔内の悪臭を生じることもあります。
口腔がんの初期についてよくある質問
ここまで口腔がんの初期症状・治療法などを紹介しました。ここでは「口腔がんの初期症状」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
口腔がんの初期症状はセルフチェックで発見できますか?
若菜 康弘(医師)
口腔がんの初期症状をセルフチェックで発見することは難しくありません。初期段階では痛みを伴わないことが多く、自覚症状には乏しいです。しかし、口の中をよく観察することで、ただれ・白斑・口内炎・しこりなどの異常を見つけることができます。セルフチェックで気になる症状があれば、早めに耳鼻咽喉科・歯科口腔外科を受診することをおすすめします。
症状が進行するとどのような症状が出ますか?
若菜 康弘(医師)
初期では違和感程度だったのが、がんの進行に伴い症状が強くなります。明らかな痛み・出血・口内潰瘍が現れ、開口障害・舌の運動障害により飲食に支障をきたすこともあります。頸部のリンパ節に転移がある場合、首周辺の腫れ・しこりなどに気づくかもしれません。どの症状も迅速な治療開始が必要な段階のため、早急に耳鼻咽喉科・歯科口腔外科などの医療機関を受診し、精密検査を受けてください。

