地方の美しさを無視した「表面的な視点」に広がる反感
特に批判が集まったのは、鳥取砂丘や三朝温泉、大山といった豊かな自然や独自の文化を持つ鳥取県に対し、駅前の「活気」や「インフラ」という表面的な指標だけで価値を決めつけるような態度です。
SNS上には、鳥取在住のユーザーから、悲しみと怒りが入り混じった声が投稿されています。
「鳥取県は三朝温泉に砂丘、大山、非常に美しい県です。宮崎さんには、もっと日本の隅々まで愛情を持って欲しい。地方をもう少し勉強していただけたら、このような発言は出てこないと思います。非常に残念です」
「政策批判は政治家としては当然あるけど、これはただの暴言。品性のない発言だと思います」
「地元に利益誘導しない清廉さも同時に讃えるべき。政治力の定義がおかしい」
SNSでは、宮崎氏の妻で同じく保守系インフルエンサーとして活動する女性にも飛び火し、「夫婦揃っての発言の品位を疑う」といった厳しい意見も散見されました。
地方に暮らす人々の「誇り」を踏みにじる代償
鳥取県は人口約53万人と全国最小規模ですが、地元の人々にとっては「静かなのが魅力」「自然が豊かで暮らしやすい」というかけがえのない場所です。観光客が駅前ではなく、自然や温泉に集中するのも、この地域のライフスタイルや価値観を反映しています。
元国会議員という社会的影響力を持つ人物が、個人のSNSとはいえ、特定の地域を軽視するような発言をしたことは、「公共の場での品位」や「SNSリテラシー」の欠如として受け止められました。
今回の騒動は、政治的な対立を超え、地方に暮らす人々の誇りを守るという、より感情的で普遍的な議論を巻き起こしています。発言の削除や釈明は現時点でありませんが、宮崎氏の今後の活動に注目が集まります。
(LASISA編集部)

