忘れる順番
時間で分類した記憶のなかでは、近時記憶から障害されていくのがアルツハイマー型認知症の特徴です。先に述べたように新しい記憶を取り込むのに重要な役割を担う海馬が病気の初期に障害されるからです。病気が進行するにしたがって即時記憶や遠隔記憶の障害が起こります。遠隔記憶ではより新しいほうから古いほうの記憶へと障害されていきます。記憶内容からみると、まずエピソード記憶の障害があらわれます。病気の進行に伴い、意味記憶や手続き記憶も障害されますが、ある程度病気が進行するまで比較的保たれます。
認知症を早期発見するには
認知症、特にアルツハイマー型認知症を早期に発見するには、先に述べた記憶の内容(エピソード記憶かどうか)や記憶の時間による分類(近時記憶障害なのか)に注目することが大事です。また、以下のような症状が見られる場合も、注意が必要です。
普段の生活で見られる初期症状
もの忘れがひどくなった
判断・理解力が衰えた
場所・時聞がわからなくなった
人柄が変わった
不安感が強くなった
意欲がなくなった
家族の言動で気になることがある場合や、自分で「最近、もの忘れが多い」と気になる場合には、以下のページのチェックリストを使って確認してみましょう。

