認知症の症状が確認できたらどうすればよいか
自分や家族に認知症の症状がみられた場合の不安は大きいと思います。しかし、状態を正しく把握し治療の道筋をたてることは不安の軽減につながります。
まずは病院で診断してもらいましょう
認知症の原因疾患によっては、記憶障害が治る可能性があるものもありますので、早期発見、早期治療が何より大切になってきます。以下のページから認知症の治療について相談できる医療機関を検索できます。
家族としての心がまえ・かかわり方のポイント
認知症の初期では、本人も「自分が健康な時とは違う状態にある」ということを口には出さなくても気づいています。大きな不安を抱えつつも異常を認めたくない気持ちもあり、周囲の指摘や叱責に過剰に反応してしまう場合があります。
おかしい?と思っても、嫌な顔をしたり叱ったりせず、穏やかな対応をするよう、こころがけてください。
生活上の支障を軽減するための具体例
さまざまな工夫をすることで、生活上の支障を軽減することができます。
メモを活用すると、もの忘れはかなりカバーできます。
認知症の初期から規則正しい生活パターンをつくっておけば、もの忘れがあっても混乱することが減り生活上の支障が起こりにくくなります。起きる時間や朝食の時間などを決めておき、ある程度時間割に沿った生活を送るようにします。
物は置き場所も決め、「〇〇はテレビの横」というように場所を書いた紙を目立つところに貼るのも効果的です。
財布や鍵など失くすと困るものに予め受信機をつけておき、リモコンでアラーム音を鳴らすようなグッズも販売されています。
何度も同じことを言うのは、前に尋ねて答えてもらった内容を忘れているということです。穏やかに誠意をもって聞いたうえで、前回と同じ返事をしてもよいと思います。お茶に誘ったり髪の毛をとかしたりするなどして、別のことに気持ちを向けてもらうのも効果的です。
鍋に火をかけたことを忘れる場合があります。IHなどの火を使わない器具やセンサーで自動消火する器具への変更をおすすめします。
まとめ
認知症の代表的な原因疾患であるアルツハイマー病では、記憶を司る海馬が障害されるために記憶障害が起こります。
記憶を時間で分類した場合、アルツハイマー病では初めに近時記憶が障害され、進行するにしたがって即時記憶や遠隔記憶の障害が起こります。
また、内容で分類した場合では、最初にエピソード記憶の障害があらわれます。
近時記憶やエピソード記憶に注目することが、認知症の早期発見つながります。気になる症状があれば、専門の医療機関に相談してみてはいかがでしょうか。
参考文献
(1)日本認知症学会 編:認知症テキストブック,中外医学社,P.64-65,2008
(2)日本神経学会 編:認知症疾患診療ガイドライン,医学書院,P.19-21,2017
※提供元:テヲトル「認知症による記憶障害の内容と忘れる順番とは?家族の心がまえも解説」
https://theotol.soudan-e65.com/basic/symptom/order

