「本気を見た」「実用まで10年…」群馬知事の“命がけ”クマ対策にSNS賛否両論!?政治家の覚悟と実効性の壁

「本気を見た」「実用まで10年…」群馬知事の“命がけ”クマ対策にSNS賛否両論!?政治家の覚悟と実効性の壁

即戦力には程遠い「厳しい現実」懸念の声も

 ポジティブな反応の裏側では、狩猟を取り巻く構造的な問題と即効性のなさを指摘する現実的な意見が目立ちます。

「免許取得に半年~1年、ライフル銃の実用まで5~10年かかる。今の被害に間に合わないんじゃないか」「免許の講習会は定員制、さらに家族や住居の条件が厳格。知事は取れても職員はハードルが高すぎる」など、時間的・制度的な壁を指摘する声は根強いです。

 さらに、「駆除の単価が安すぎて割に合わない。命がけなのに免許取り消しのリスクもある。費用補助や装備支援がなければ誰もやらない」と、ハンター離れの根本的な原因である報酬とリスクの低さへの不満が噴出しています。この問題は、「単なる気合や精神論で解決しない」という、現場の切実な声を示していると言えるでしょう。

クマ多発の異常事態…考えられる原因は?

 群馬県に限らず、全国でクマの出没が異常なペースで増加している背景には、複数の要因が複雑に絡み合っています。特に専門家が指摘するのは、クマの「主食の不作」と、人間と自然の「距離の変化」です。

 最大の原因として、昨秋にクマの主食であるブナやドングリなどの木の実(堅果類)が広範囲で大凶作だったことが挙げられています。冬眠に必要な栄養を蓄えられなかったクマたちは、今秋も必死にエサを求めて行動範囲を拡大し、人里へと下りざるを得なくなっているようです。

 これに加え、保護政策によるクマの個体数増加、高齢化などによる里山の荒廃で、クマが人里に侵入しやすい環境が生まれています。一度人間が出した生ゴミや放置果実の味を覚えたクマは「人慣れ」し、ますます臆病にならず市街地に出没するようになっていると考えられています。

配信元: LASISA

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LASISA

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