
スーパーなどで定期的に開催される、ポイントシールを集めて白い皿などがもらえるキャンペーン。ポイントシールを台紙に貼り、サービスカウンターで商品と交換してもらう。しかし、店員が台紙をチェックしていると、さまざまな問題に直面することがある。10年以上レジチェッカーとして勤務し、スーパーの「あるある」を描いている狸谷さん(@akatsuki405)の実録漫画「まつりのあとのマナー」を紹介する。
■無秩序に貼られたシールと「強気な」客



春に行われるパンまつりは、パンの種類によってポイントが異なる。台紙に30ポイント分を貼ると、白い皿1枚と交換できる仕組みだ。サービスカウンターで台紙を確認していると、シールが無秩序に貼られているものがたまにある。明らかに点数分以上貼られており、天地が逆で確認しにくい場合も少なくない。0.5ポイントシールを30ポイント分貼るにはスペースが不足してしまうからだ。それは仕方ないとしても、去年のシールがこっそり貼られていることもある。
狸谷さんは、このキャンペーンについて「スーパーにいたころは大人気のイベントでした。計数してお皿をお渡しする店舗でしたので、一言で言うと『大変』です」と振り返る。さまざまなキャンペーンがあるなかでも、パン祭りが特別なのは、抽選ではなく、応募者が必ず景品をもらえるという点にあるようだ。狸谷さんは、「確実に景品がもらえる物への被害が多く、コーヒーなどはあまり被害はなかったと記憶している」と語る。
去年のシールは無効だと伝えると、「点数足らないんだから別にいいでしょ」と強気な発言をする人もいる。家族の人数分欲しいという気持ちはわかるが、ルールは守ってほしいというのが本音だ。
スーパーでの実録を描いた書籍「チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします」は、X(旧Twitter)でも公開され、3万リツイートを超える人気ぶりだ。同業者からも類似の案件が寄せられており、クレーマーやカスハラの多さを知るきっかけにもなっている。
取材協力:狸谷(@akatsuki405)
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