1.もともと砂漠地帯の生まれだから
1つ目の理由は、猫がもともと砂漠地帯にルーツを持つ動物だからです。
猫の祖先は、現在のキジトラにも似た、リビアヤマネコと言われています。
リビアヤマネコの生息地は、北アフリカや中近東などの砂漠地帯で、日中は40℃を超えることもあります。猫が寒さよりも暑さに比較的強いのは、大昔から温暖、あるいは高温な環境下に適応して暮らしていたからです。
視点を変えると、ホッキョクグマのように、分厚い脂肪や保温性の高い被毛など、防寒の必要性がなかった、という意味にもなります。その証拠に、ノルウェージャンフォレストキャットやメインクーンなどの一部の純血種を例外として、猫の大半は短毛種です。
進化の過程上、多くの猫は寒さに対する備え(耐性)を身につけないまま、今日に至っています。
猫の体感センサーをわかりやすく例えると、生まれも育ちも沖縄の人が、20℃を下回っただけで、「寒い!」と感じるのとよく似ているかもしれません。
2.人間や犬と比べると筋肉量が少ないから
2つ目の理由は、人間や犬に比べると、身体全体の筋肉量が少ないからです。
猫は根っからのハンターで、待ち伏せし、一瞬のチャンスを狙います。集団で狩りする犬のように長距離移動の必要もないので、運動量が控えめな分、必然的に筋肉量も少なくなります。猫の狩りは、まさに身体のつくりにふさわしい省エネスタイルです。
体内における筋肉の役割は、身体を動かしたり、血液を循環させたりするほかに、熱を生み出し、体温を維持する一面もあります。筋肉量が少ないと、それだけ熱をつくる力(基礎代謝)が弱くなり、より寒さを感じやすくなってしまいます。
猫が人間や犬と比較して一般的に寒がりなのは、全体の筋肉量が少なくて済む(ただし、瞬発系の筋肉は非常に発達)、「単独での狩り」というライフスタイルの結果とも言えます。

