「指を曲げると第二関節が痛い」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「指を曲げると第二関節が痛い」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
手指がこわばって曲げると指の第二関節が痛いのはリウマチですか?
塚原 聡 医師
関節リウマチが強く疑われます。
小指を曲げると第二関節が痛いのは何科の病院で治療できますか?
塚原 聡 医師
整形外科、形成外科です。
指の第二関節を曲げると痛く、しびれるのは更年期障害でしょうか?
塚原 聡 医師
更年期障害は少し疑われますが、他の病気がないか調べた方が良いでしょう。
指の腱鞘炎で避けたほうが良い動作や家事はありますか?
塚原 聡 医師
瓶を開けるために力強く握る動作や、洗濯物を取り出す動作、茶碗洗いのようなつまむ動作などは機械を使って少なくしたほうが良いです。
へバーデン結節とブシャール結節の違いは何ですか?
塚原 聡 医師
ヘバーデン結節は、指先から数えて一つ目の関節に起きる変形性関節症のこと、ブシャール結節は指先から数えて二つ目の関節に起きる変形性関節症のことをいいます。同じ病態ですが、それぞれ最初に報告したイギリス人の医師ウィリアム・ヘバーデン(William Heberden)、フランス人の病理学者チャールズ・ジャック・ブシャール(Charles Jacques Bouchard)に由来します。指に負担がかかる家事や裁縫、農作業や漁業などの重いものを扱い、力のいる仕事に従事する場合に発症しやすく、ヘバーデン結節とブシャール結節の両方を発症することもあります。
まとめ
指を曲げると第二関節が痛い症状の場合には緊急性のある病気は少ないですが、急性期と慢性的な問題が混在する部位です。ケアをしても改善しない場合や出血を伴う場合、あるいは力が入りにくく感覚が鈍い状態のときには速やかに病院を受診しましょう。
日常でよく使うために負荷がかかっていたり、全身の炎症性の病気と関連したりすることがありますので、日常生活で負担がかからないように工夫し、ケアしても軽快しない時には、無理をせず病院を受診しましょう。

