「子宮頸がんの症状」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「子宮頸がんの症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
子宮頸がんを早期発見するポイントを教えて下さい。
丸山 潤(医師)
定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。初期の子宮頸がんは自覚症状がないことが多いため、2年に一度健診を受けることが早期発見につながります。子宮頸がんは定期健診のオプションで受けられますが、自治体によっては助成金が出ることもあります。お住まいの自治体のHPをご確認下さい。子宮頸がんは早期発見すれば子宮が温存でき、寛解(病状が治まり落ち着いている)状態にできる可能性が高い病気です。
子宮頸がんを発症している場合、おりものや出血にどのような特徴がありますか?
丸山 潤(医師)
おりものに異臭がする、赤や茶色、黒色になるなどの特徴が見られます。粘性の高い液体や、水っぽいおりものが大量に出ることもあります。正常なおりものは無臭かわずかに酸っぱいにおいがするため、異臭がする時点で何らかの症状があると思って差し支えありません。性交時の出血、月経期以外の出血(不正出血)も、子宮頸がんの典型的な症状です。更年期やホルモンバランスの異常で起こりやすい症状ですが、子宮頸がんが隠れているかもしれません。放置せず、早急に婦人科を受診することをおすすめします。
子宮頸がんの症状は最後に性行為をしてから何年後に発症するのでしょうか?
丸山 潤(医師)
ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染すると、おおよそ数年から10年で前がん病変(異形成)を経て、子宮頸がんを発症します。しかし、前がん病変(異形成)でも80%の方はガンにならず、中には自然治癒することもあります。もし子宮頸がん検診で異形成が見つかっても悲観せず、定期検査を続けましょう。HIVなど免疫不全の方は進行スピードが速い傾向があります。
編集部まとめ
子宮頸がんの主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)感染です。一番の予防法は性交渉前に子宮頸がんワクチンを接種することですが、強い予防効果がありますが治療効果はありません。
ワクチン未接種の方は定期的な子宮頸がん検診でいち早く病変を見つけ、治療と経過観察を続けることが唯一の対策になります。
子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんの90%以上を防ぎます。副作用で起こる症状は接種部の腫れや頭痛、腹痛、筋肉痛(約10%)などが挙げられます。ごくまれにアナフィラキシー(約96万接種に1回)やギラン・バレー症候群(約430万接種に1回)の発生が報告されています。
しかし子宮頸がんが発症すると、妊孕性はもちろん、命まで失う可能性があります。たとえ病巣を取り除いて症状が改善しても、再発に怯える日々が続くかもしれません。
ワクチン接種にはさまざまな意見がありますが、未接種の方は積極的に接種するようにしましょう。

