
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「チャンピオンクロス」で連載中の『(元)勇者と(次期)魔王の、魔王城までの歩き方』(秋田書店刊)の同人誌版『(元)勇者と(次期)魔王の秘境宿めぐり』を紹介する。『先生はソレに気付かない。』(ヒーローズ刊)で知られるトナミショウさんが、8月31日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、4000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、トナミショウさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■魔王が治める世界…秘境宿の調査に向かう次期魔王

魔王と勇者の戦いで、勝利を収めた魔王は統治に向けた立て直しを図っている。そんな中、次期魔王であるアビゲイルは、父親からある任務を任された。その任務は“魔界外に点在する秘境宿の調査”で、魔王が治める世界に必要かどうかを振り分けるというもの。
さらに調査の同行者として、魔王の宿敵であったはずの元勇者と任務を遂行するように命じられた次期魔王。その後朽ちかけた宿や周囲の環境を見て、次期魔王は「残す意味がない」と言い放つ。しかし、宿のお風呂に入った次期魔王は…。
このエピソードを読んだ人たちからは、「郷愁を感じる」「ほっこりした」「泣ける」「刺さる話」など、多くのコメントが寄せられている。
[HEAD]作者・トナミショウさん「次はどんなとこが観光地になるんだろう!というのを楽しみにしていてほしい」[/HEAD]

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
旅行先の温泉地を巡っている中、思いつきました。勇者魔王等のファンタジーな要素は自分がそういった要素が好きだったので組み込んだ結果あのような形になりました。
――本作では、元勇者と次期魔王が秘境宿の調査をするという斬新なテーマが印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
温泉地やひなびた宿を訪れた際に感じる、数年後ここは残っているのだろうかという、積み重ねたものが消えていく寂しさとおもてなしの暖かさです。あの感覚をファンタジーで表現したくて挑戦した作品なので、その「もの悲しさ」の表現でしょうか。
――本作では秘境宿とそれを堪能する登場人物のシーンが描かれていますが、トナミショウさんご自身も秘境宿を巡る機会があったのでしょうか?
そうですね。まだまだ少ないですがないですが秘境、秘湯と呼ばれる温泉宿は好きですし自分でも行きます。
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
現代でも気付ける要素、感じる要素をファンタジーに組み込む意味や面白さでしょうか。今作であればその題材をファンタジー、勇者魔王で描く意味がちゃんとあるように意識して描いてます。読んだ後に読者の気持ちが少しでも軽くなればという思いも込めて描いてます。
――本作は、『(元)勇者と(次期)魔王の、魔王城までの歩き方』に改題し、現在は連載されていますが、見どころや注目ポイントをお聞かせください。
同人誌版では宿のみに焦点を当てた限定的な題材でしたが、観光地そのものを題材としたことでやれることが多くなりました。次はどんなとこが観光地になるんだろう!というのを楽しみにしていてほしいです。
――今後挑戦してみたいジャンルやテーマがありましたらお教えください。
今の連載に全力で挑んでいますので、思いつきません。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
元勇者や次期魔王が作中で癒される瞬間、ちょっと心が軽くなる瞬間、読者もそうであってほしいと願いながら描いています。読んでよかったと思える作品にしていきたいと思っていますので引き続きよろしくお願いします!

