『経費で不倫する夫の人生を壊してもいいですか?』や『お宅の夫をもらえませんか?』などの漫画を描くみこまる(@micomalu)さん。今回は、詐欺被害にあった『詐欺師に日々の平穏と健康を祈られた話』を紹介するとともに話を聞いた。


あるサイトで、みこまるさんがずっと欲しかった漫画が全巻セットで3千円で販売されていた。もう絶版本に近く、中古フリマでしか見たことがない漫画。フリマ価格では、全巻で2万円前後とかなりお高め。それが、「通販で3千円で買えるなんて!」と、テンション爆上がりしたみこまるさん。販売サイトは、ファッションだけでなく、食品・おもちゃ・ペット用品・タイヤなど多種多様なものを取り扱っていた。しかし、販売中の漫画は割引商品のため、PayPayや代引き、クレジットカードには対応していないという。


みこまるさんが「クレジットカードで支払いたい」と、問い合わせると「今回は銀行振込手数料を割り引くため、振り込んでほしい」と返信がきた。このとき、「だから、しばらくは銀行振り込みで支払うしかありません」と、微妙に怪しい日本語の文法にもっと疑心暗鬼になっていれば、と思うのはあとになってからだ。このときは、「日本語に慣れない中国人スタッフが頑張って返信しているんだろう」と、脳内でいい方向に補填してしまった。


結局、全巻まとめて購入したみこまるさん。振り込んだ旨をメールすると「到着までお待ちください」という文言プラス「お仕事は順調で楽しいことを祈ります」と、幸せまで祈られた。しかし、待てど暮らせど商品は届かない。さすがにおかしいと思い、旦那さんに相談すると「これ、詐欺じゃん」と言う。


運営会社の会社概要を調べると、住所も電話も代表者の名前もそれぞれ本当に実在するが、別会社のもの記載されていた。「今まで一度も詐欺なんかに遭ったことはなかったので、自分が!?という気持ちでしたし、メールでやり取りしていた相手がいい人だと思っていたので、ショックでした」みこまるさんは、今回の詐欺被害のような体験をしてほしくないと漫画で注意喚起をうながす。
「少しでもおかしいなと思ったらこの漫画を思い出して、会社情報を調べるなどしてからお買い物してほしいと思います」と話す。被害額が少額でよかったものの、同手口で被害にあった人からは「消費者センターに電話し、振込先の銀行で相手の口座を凍結してもらい、警察に行った」との情報も。偽サイトは見た目では気づきにくいが、購入方法などで疑問を感じたら一旦立ち止まってほしい。
取材協力:みこまる(@micomalu)

