●「駆除や自衛隊派遣はやむを得ない」の声
安心できる日常を早く取り戻してほしいという声が多く寄せられた。「批判の声に負けず、できる限り駆除等の対策をしてほしい」という意見も目立つ。
また、「秋田県知事が自衛隊の派遣を求める判断をされたのは適切であると考えております」など評価する声もみられた。
このように「今の状況をどうにかしたい」という思いは、県外に住む出身者も同じだ。
学校の敷地などに出没するケースが相次ぎ、文科省は10月30日、全国の教育委員会に登下校時などの安全確保を通知した。
国交省も、観光客の安全対策に着手する。さらに英国政府は公式ホームページで、日本渡航者に向けて注意を呼びかけており、観光への影響も懸念される。
市街地まで活動範囲を広げたクマの駆除、ゾーニングは容易ではなく、長期的な取り組みが見込まれる。秋田県だけの問題ではない。クマの存在を感じながら生活している地域の人たちに思いを寄せ続けたい。
【調査結果の内訳(21世帯)】
・帰省予定なし(クマ被害と無関係): 10世帯
・帰省予定あり: 5世帯
うち、クマ被害に不安あり (関東在住): 3世帯
うち、影響・不安なし (東北在住): 2世帯
・帰省予定なし(クマ被害が主な理由): 1世帯 (東京在住)
・迷っている: 5世帯
うち、クマ被害が判断に影響: 3世帯
うち、影響なし: 2世帯
※帰省判断に「クマ被害が影響する」と答えたのは、計7世帯
(弁護士ドットコムニュース編集部・塚田賢慎)

