「膵臓がんの余命」についてよくある質問
ここまで膵臓がんの余命・生存率などを紹介しました。ここでは「膵臓がんの余命」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
膵臓がんの余命は平均でどれくらいでしょうか?
飯田 綾子 医師
膵臓がんの余命は進行度によって大きく変わります。膵臓がんは発見時にステージⅣが最も多く、次にステージⅢであることを考えると、手術できない膵臓がんでは余命は1年以内であることも多いと考えます。
抗がん剤治療をした場合、膵臓がんの余命について教えてください。
飯田 綾子 医師
膵臓がんで根治が期待できるのは手術をした場合のみです。抗がん剤治療の方法はいくつかあり、患者さんの全身状態や、副作用の出方を見ながら抗がん剤を選択します。抗がん剤治療の効果は個人差が大きく、抗がん剤治療でどれだけ余命が伸びるのか、一概には答えることができません。
編集部まとめ
膵臓がんは早期発見が何より大事である一方で、早期には症状の出にくい病気でもあります。だからこそ、毎年健診を受けてください。また、膵臓がんの家族歴や慢性膵炎、糖尿病など膵臓がんのリスクがある方、今まで膵嚢胞や膵管の拡張を指摘されたことのある方はしっかり内科でフォローをしてもらってください。そして、持続する腹痛やお腹の張り、黄疸、背中の痛みなどの症状を認めた場合は放置せずに近くの内科を受診してください。

