子どもの笑顔は「本心」か「気遣い」か?
最も深く議論されているのは、動画に映る長女の表情です。SNSでは、「親の冗談に合わせて笑うのは、子どもなりの気遣いかもしれない」という指摘が広まっています。
児童心理の観点から見ると、子どもは親に愛されたいという思いから、本音を言えないまま親の発言に合わせる「防衛反応」を示すことがあるそうです。この騒動は、親が子どもの気持ちを代弁するかたちで発信を続けた結果、「子どもの権利」の観点から、家庭内での「性に関する話題の開示範囲」が問われる事態となりました。
警察が事情聴取!?「オープンな性教育」の落とし穴
この物議は社会問題に発展し、夫婦は警察から事情聴取を受けたことを明かしています(※11月3日時点で処分等は公表なし)。夫婦は一部動画を非公開にしつつも、説明動画ではおわびの言葉はなく、「長女は楽しんでいる」と主張しています。
擁護派からは「欧米では性教育がオープンな家庭もある」という意見が出ますが、今回のように夫婦間の具体的な性行為や子どもの身体に関する言動を日常的に開示することは、性教育の範疇を超え、子どもの自己肯定感やプライバシーを傷つけてしまうのか。「どこまでがオープンで、どこからが心理的負担になるのか」という、専門的な線引きの難しさが問われています。

