大腸ポリープができやすい人の食生活
赤身肉・加工肉の摂取
大腸ポリープ、特に大腸がんのリスク因子として赤身肉、加工肉の摂取が指摘されています。
赤身肉は牛肉、豚肉、羊肉などを指します。これらの肉には鉄分やビタミンB12が豊富に含まれていますが、過度の摂取は大腸ポリープのリスクにつながります。
赤身肉に含まれるヘム鉄が大腸の細胞に損傷を与えることや、高温での調理によって発生する化学物質が大腸の細胞に影響を与えると考えられています。
また、加工肉とはハム、ソーセージ、ベーコンなどを保存のために塩漬け、燻製、発酵させた肉のことです。これらの加工肉に含まれる防腐剤や添加物が大腸ポリープのリスクを高める可能性があります。特に、亜硝酸塩などの保存料が大腸の細胞に悪影響を及ぼすとされています。
赤身肉や加工肉を過剰に摂るのではなく、バランスの良い食生活がリスク軽減につながります。
大量のアルコール摂取
アルコールの過剰な摂取は大腸がんのリスクも高めるとの研究結果があります。特に、大量のアルコールを習慣的に摂取する人は、大腸がんになる可能性が高いとされています。
どれくらいの量がリスクになるかについて解説します。
男性では、アルコール摂取量が日本酒換算で1日平均1合以上2合未満の人は、飲酒しない人に比べて、大腸がん発生率が1.4倍、1日平均2合以上の人は、2.1倍という結果でした。
日本酒1合のアルコール量は、焼酎で0.6合、ビールでビン1本、ワインでグラス2杯、という換算になります。アルコールの適量に関しては、 1日1合未満にすることが推奨されます。
また、先に述べた喫煙も加わるとさらにリスクは上昇するので、ご注意ください。
高カロリー摂取・肥満
高カロリーな食生活は、大腸がんのリスクを高めるとされています。特に、高脂肪・高糖質の食事が、大腸内の細菌叢(さいきんそう)のバランスを崩し、炎症を促進することがあります。これらの食生活は、体内のインスリン抵抗性を高め、肥満を引き起こすことがあり、これがまた大腸がんのリスクを増加させると考えられています。
どれくらいの高カロリー摂取がリスクになるかについてですが、総摂取カロリーが一日に必要なエネルギー量を超える場合、特にリスクが高まります。例えば、成人男性であれば、1日に必要なエネルギー量は約2,500キロカロリーとされていますが、これを大幅に超える食生活を続けると、大腸がんのリスクが増加する可能性があります。また肥満の解消も重要です。BMIでいうと男性は21~27、女性は21~25の範囲になるように体重を管理するのがよいでしょう。
「大腸ポリープができやすい人」についてよくある質問
ここまで大腸ポリープができやすい人の特徴などを紹介しました。ここでは「大腸ポリープができやすい人」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
大腸ポリープができるのは体質と関係ありますか?
飯田 綾子 医師
生まれながら家族性に大腸ポリープができやすい人はおられます。親類縁者にそういった方がおられるかどうかが重要です。
女性で大腸ポリープができやすい人の特徴を教えてください。
飯田 綾子 医師
大腸ポリープ、特に大腸がんは男性の方が多いとされていますが、女性でもなり得る病気です。(女性のがん死亡原因の1位は大腸がんです。)
女性で大腸ポリープができやすい人となるとこれまでご紹介した生活習慣に該当する方です。すなわち喫煙者、高齢(50歳以上)、家族歴がある、赤身肉・加工肉の過剰摂取、アルコールの大量摂取などが該当します。

