開発に協力した三菱化工機と『ニュータンタンメン本舗』の思い
同市は、水素を使ったちゃんこ鍋の提供実績がある三菱化工機と、同市を代表するラーメン店の『元祖ニュータンタンメン本舗』に協力を依頼しました。
三菱化工機企画部主席の山田宏一さんは、『脱炭素ラーメン』の取り組みの意義をこう語ります。
会社の理念として掲げる『循環型社会』の実現に貢献できる、と考えました。
川崎の地で90年以上経営を続ける中で、有効活用できるエネルギーを創り出す『創エネ』の考え方を大切にしています。
エネルギーを生み出す実証実験の場としてもありがたいですね。
協力した裏側には、エネルギーの有効活用を模索しながら環境課題の解決を目指す三菱化工機の熱い思いがありました。
学校での給食提供など、積極的に地域貢献に取り組む『元祖ニュータンタンメン本舗』も「ソウルフードとして親しまれるようになったのは市民のおかげ。その感謝を示したい」と快諾。
機器の調整や試作などを重ね、学生の何気ないアイディアはわずか4か月ほどで形となったのです。
撮影:grape編集部
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学生のアイディアをわずか4か月で実現 川崎市の職員が感じること
速いスピード感でアイディアを具現化できた要因について、同市推進室担当課長の朝倉千亜希さんはこのように推察します。
工業地帯として発展してきた川崎は、多くの人が訪れる街でもあり、他人の意見を受け入れやすい土壌があるのかもしれません。
撮影:grape編集部
多様な人が暮らす川崎には、他人のアイデアをすぐに受け止め、形にしていく柔軟さが息づいているのかもしれませんね。
『脱炭素ラーメン』の発起人の1人である都築さんに話を聞くと、次のように答えてくれました。
「環境をよくする」という意味では、この日に私たちができたことは、ほんの少しかもしれません。
それでも、環境に配慮したラーメンを食べることで、脱炭素の取り組みに『おいしく貢献ができた』と実感してもらえたのではないでしょうか。
川崎が、若い人たちが新しいことに挑戦できる街だということも知ってもらえたら嬉しいですね。
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『脱炭素』と聞けば小難しく感じますが、身近な『食』を通じて環境について考えるという発想は、地球温暖化対策のヒントと言えるかもしれません。
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行政と地元企業の力、そして若い発想が合わさって実現した『脱炭素ラーメン』。
この先、川崎から『おいしくて環境に優しい』取り組みの循環が、全国に広がっていくかもしれませんね…!
[文・構成・取材/grape編集部]

