ミネラルが不足すると現れる症状

ナトリウムの不足
ナトリウムは通常の食生活では欠乏することはありません。しかし、多量の発汗、激しい下痢の場合には欠乏し、疲労感、食欲不振を起こします。熱中症対策としては、水分だけでなく適度な塩分の摂取も必要です。
カリウムの不足
カリウムは動物性食品や植物性食品に豊富に含まれているので、通常の食事ではほとんど欠乏症は見られません。しかし、激しい嘔吐や下痢の場合、利尿作用剤の長期使用の場合では、カリウムの排泄が過剰になり、体内のカリウムが欠乏することがあります。欠乏の主な症状は、脱力感、筋力低下、食欲不振、骨格筋麻痺などです。
カルシウムの不足
カルシウムが不足すると、骨や歯が弱くなります。幼児では骨の発育障害が起こり、成長が悪くなります。不足が続くと、骨密度の低下が進行し、骨がもろくなり、高齢期、特に閉経後の女性では、骨粗鬆症が起こりやすくなります。また、テタニー(筋肉の痙攣)やてんかん(全身の痙攣)が起こります。
ミネラルを過剰摂取すると現れる症状

ナトリウムの過剰摂取
日本人の食生活では、ナトリウムの摂取不足よりも過剰摂取が問題となっています。日本高血圧学会では、食塩摂取量として1日6.0g未満が推奨されています。また、腎臓に障害がある場合は、無理な減塩は食欲不振や脱水症状を起こすことがありますので、極端な塩分制限は注意が必要です。
カリウムの過剰摂取
カリウムは多くの食品に含まれていますが、腎機能が正常であり、サプリメントなどを使用してない限り、過剰摂取になる危険性は低いと思われます。
腎機能が低下している場合はカリウムの過剰摂取に注意が必要です。腎不全などで腎機能が低下するとカリウムがうまく排泄されなくなり、高カリウム血症になります。筋収縮が調節できなくなったり、四肢のしびれ、心電図異常などの症状が現れ、重篤な場合は心停止を起こすこともあります。
カルシウムの過剰摂取
カルシウムの過剰によっても、高カルシウム血症、軟組織の石灰化、泌尿器系結石、前立腺がん、鉄や亜鉛の吸収障害、便秘などの健康障害が起こります。日本人の通常の食品からの摂取では上限量を超えることはまれと思われますが、カルシウム強化食品やサプリメントを使用する場合にはとりすぎに注意が必要です。

