
妻夫木聡が主演を務める日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系/TVerにて配信)の第4話が11月2日に放送された。有馬記念の勝利に向けてロイヤルホープと名付けた馬にかける栗須(妻夫木)たち。今回はホープに乗るジョッキー選出の熱い展開が繰り広げられた。(以下、ネタバレを含みます)
■人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語
同ドラマは、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真の同名小説が原作。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが家族や仲間との絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる物語を描く。
妻夫木が演じるのは、大手税理士法人に勤める税理士から人材派遣会社・株式会社ロイヤルヒューマンに転職した栗須栄治。ほか、栗須の人生を大きく動かすロイヤルヒューマンの創業社長で競馬界では有名な馬主・山王耕造を佐藤浩市、栗須の元恋人で馬の生産牧場を営む野崎加奈子を松本若菜、物語の鍵を握る重要な役どころを目黒蓮(Snow Man)が務める。
■栗須はロイヤルホープのジョッキー探しに奔走
加奈子の父・剛史(木場勝己)から耕造が1億円で買ったロイヤルホープは、競走馬になる訓練を受けるため育成牧場に移る。だが、警戒心が極端に強く、手だれのスタッフもお手上げでジョッキーも見つからないと、調教師の広中(安藤政信)は栗須に告げた。
そんな中、広中と栗須が希望を託したのは、岩手競馬に所属している佐木隆二郎(高杉真宙)。広中いわく「地方には個性的な馬も多い。ジョッキーにはそれを乗りこなす腕も求められているんです」との思いがあった。佐木は調教師の父を持ち、今は父の厩舎でも働いている。
ホープに騎乗するため、中央競馬に移籍してほしいと頼む栗須に、佐木は「その馬にちゃんと才能があるならね。俺は単純に勝ちやすい馬を求めますから。でもあの馬は…微妙かな」と言う。佐木は馬へのこだわりも強かった。
地方競馬のジョッキーが中央競馬の騎手免許を取得するのは困難で、本人が乗り気でないのならば望みは薄い。交渉の材料になるものを探す栗須は、「東日スポーツ」競馬班のエース記者・平良恒明(津田健次郎)から、かつて佐木は中央の競馬学校にいたが、暴力事件を起こして中退したことを聞く。
■佐木の才能を“あきらめない”栗須
問題児だった佐木について「気に入らねぇな」と言う耕造を説得し、再び岩手に出向く栗須。「単なる問題児にはどうしても思えない」と引き付けられるものがあったのだ。
そんな中、平良が暴力事件の相手が現在人気上昇中の2世ジョッキー・松井(大西利空)だと調べてくれた。松井に会いにいった栗須は、耕造と同業で、競馬界有数の馬主でもある椎名(沢村一樹)から事件の詳細を教えてもらう。佐木は、松井から地方の厩舎出身であることをやゆされたことで手を出してしまったのだった。
また佐木に会いに行く栗須。佐木が「交通費、バカになんないでしょう」とあきれても、栗須の交渉の決意は固かった。
「馬も人も、どこで生まれたかは関係ない」。小さな牧場出身ゆえにその才能を信じてもらえずになかなか買い付けられなかったホープと佐木を重ね合わせ、耕造の思いも乗せて栗須はあらためて頭を下げた。
「あきらめない」という耕造と同じ栗須の熱意、そして父・隆文(天宮良)に背中を押され、佐木は決断をした。
■ホープと佐木がデビュー戦へ!
ホープがしっぽを3回振るのは“ご機嫌”のサイン。加奈子からそう聞いていた栗須は、初めて佐木と会ったホープがしっぽを振るのを見て顔をほころばせた。
中央競馬の騎手免許を無事にとった佐木は、東京競馬場の第4レース「メイクデビュー東京 2歳新馬戦」でホープと一緒にデビュー戦を迎える。ホープの単勝オッズは12頭中10番目で101.9倍。1番人気は椎名の馬、ヴァルシャーレでジョッキーは松井だ。
ナーバスになっていたホープはゲート入りを嫌がるが、佐木が「楽しんでいこう」と励ます。スタートが出遅れ、最後方になるホープ。栗須たちは一気に不安な表情に。
ところが佐木は違った。「いいぞ、ゆっくりでいい」と思っていたのだ。観衆の声援が響く場内。佐木は「聞こえるか?最高だろ」と心の中でホープに語り掛け、第4コーナーを曲がり、最後の直線に入るところで「いこう!」と合図する。
その姿に栗須は思わず「人馬一体」とつぶやいた。驚異的な追い上げを見せたホープは、先頭にいたヴァルシャーレをもかわし、ゴールイン。ホープも佐木も華々しいデビューとなった。
佐木も加わった“ロイヤルファミリー”。驚きに満ちた熱いレースは、またもドラマとはいえ感動的だった。SNSには「今回も泣けた」「今週もよいもの見せていただきました」「競馬のこと知らなくても感動する」「見応えあった」「栗須の熱い思いが人を動かしつないでいく」「栗須さんが回を重ねるごとに熱血になっているの胸熱」「隆二郎かっこいい」などの感想が並んだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

