姉の言葉に涙
ある夜、姉のかおりが私に対して静かに問いかけました。
「ねぇ、みわ。少し落ち着いたなら、今後のことをちゃんと考えてみない?このまま将也くんのことで自分を壊すくらいなら、決着をつけてもいいと思うよ」
「うん…」
「みわの気持ちとしては、離婚したい?それとも、将也くんが心から謝罪するなら、やり直したい?」
私はこの質問に対して即答できませんでした。将也と過ごした楽しかった時間、むつみとの家族の思い出。それらを一瞬で捨てるなんてできません。でも、このまま許したとしても、疑う気持ちは一生なくなることはないでしょう。
「お姉ちゃん、私、将也の不貞を乗り越えられるかな」
「みわは乗り越えなくていいんだよ。将也くんが償うべきことでしょ。みわは、まず自分の人生を取り戻すことだけを考えな」
姉の言葉に、私はまた泣きました。泣き疲れて、その日は久しぶりに、少しだけ眠れたような気がします。
あとがき:防衛本能と自己否定の狭間で
「サレた側がなぜ悪人にならなきゃいけないんだろう?」というみわの心の叫びは、不貞の被害者が抱えがちな普遍的な苦しみです。クリニックの先生の言葉は、みわの責める行為が、ただの攻撃ではなく、傷ついた自己肯定感を守るための防衛反応だと教えてくれました。
姉の「乗り越えなくていい、償うのは将也」という言葉は、みわの肩の荷を少し降ろさせます。自分の行動で自分自身を傷つけていたみわが、少しずつ自己受容の道へと進み始める転換点です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

