
及川光博が主演を務める「ぼくたちん家」(毎週日夜10:30-11:25、日本テレビ系/Hulu、TVerにて配信)の第4話が11月2日に放送された。索(手越祐也)に玄一(及川)が「なくなったってことは、あったってことですからね」と語るシーンが描かれて、胸が熱くなった。X(旧Twitter)でも、「とても沁みた」「玄一の言葉が優しく刺さる」「グサグサ来た…」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。(以下、作品のネタバレを含みます)
■「社会のすみっこ」の人々にスポットを当てたオリジナルストーリー
本作は、現代でさまざまな偏見の中で生きる「社会のすみっこ」にいる人々が、愛と自由と居場所を求めて、明るくたくましく生き抜く姿を描く完全オリジナルストーリー。恋のために家を買おうとする50歳の心優しきゲイ・波多野玄一は、ある日、偶然出会った人生にも恋にも冷めきったクールなゲイ・作田索に出会い恋をする。そして大金3000万円を抱えた中学生・楠ほたる(白鳥玉季)から「親代わりになってほしい」と頼まれ、同居生活が始まる。
3人のほかに、ほたるの母親・楠ともえ役で麻生久美子、ともえの元夫・市ヶ谷仁役で光石研、アパートの大家・井の頭今日子役で坂井真紀が出演。また、パートナー相談所に勤め、良き相談相手として玄一の恋を見守る百瀬まどかを渋谷凪咲、玄一の親友・岡部成治を田中直樹、索の元カレで、玄一と三角関係になっていくゲイの吉田亮太を井之脇海、玄一の初恋相手である鯉登裕太郎を大谷亮平が演じる。
ほかに杉の森動植物園で働く玄一の先輩・栗田美緒役で久保田磨希、警察官・松梅子役を土居志央梨、玄一を慕うアルバイト・藤沢辰哉役を川口凉旺が務める。
■ゲイの玄一にほたるは父親のふりをして欲しいと頼む
動物飼育員の50歳になる波多野玄一は、恋愛対象が男性の、いわゆるゲイのおじさん。ペット禁止のアパートで、老犬2匹、亀1匹と暮らす玄一は、そろそろ恋人が欲しいと『パートナー相談所』を訪ねても、空しさを抱えるだけに終わる。
インコも1羽増えるが、ペットがバレて引っ越しを余儀なくされた玄一は、気安くて明るい井の頭今日子が大家をするアパートに引っ越す。アパートには家庭事情にわけがある中学生・楠ほたるも住んでいた。
ある日、恋人と別れて家もないクールなゲイの作田索と出会い、索の恋が他人事とは思えない玄一は、「家を買うってどうですか?」と勧めて怖がられてしまう。
落ち込む玄一に、ほたるは「家、欲しいんですよね?私、あなたを買います」と、いきなり3000万円が入ったスーツケースを持って来る。ほたるの家庭事情を知った玄一は必要なときに父親のふりをする親子契約書を交わす。
■父親にさらわれたほたると玄一と索が追う
ほたるから3000万円の在りかを聞き出そうと躍起になる仁が中学校にまで押しかけてきて、索は慌てて応対する。
そんな中、ほたる宛てに差出人不明の手紙が届き、手紙を読んだほたるは、玄一の部屋に隠していた3000万円の入っていたスーツケースを持ってアパートを出るが、その直後、仁にさらわれてしまう。
その現場を目撃した今日子は玄一と索に報告。ほたる宛の手紙からレイクサイドカフェに行ったと知り、2人は追うことに。
道中、運転する索に玄一はいそいそと飲み物や食べ物を勧める。索はお愛想程度に食べ、玄一にどこまで周りにカミングアウトしているか尋ねる。
玄一が家族と親友、ほたるくらいの親しい人にしか言わないようにしていると話す。
索は運転を続けながら「ひげ触ったときに気づいたんです」と言い、「ひげ?」と玄一が聞き返すと「中学のときの先輩。よく見たらあごの下にひげが生えてて、ちょっとだけだけど明らかにしっかり、チクチクした」と続ける。
「触らせてもらったときに異様にドキドキして、『あ、これが恋愛感情かぁ』と」という索。先輩が剃るというので1本もらったが、ティッシュにくるんでいたらゴミだと思って捨てられてしまって悲しかったと索は話す。
索は「証拠だったから、初恋の。もちろん『好きです』なんて告白できないし、俺にとってはそのひげだけが、人を好きになった証拠だったんです」と言って、大泣きして大人を困らせたことを語る。
驚いて笑う玄一に「ひげがなくなったらその人を好きになった自分も居なくなったような気がしたんですよね」と索は寂しそうに言う。すると玄一は「でも、なくなったってことは、あったってことですからね」とサラッと返す。
索が「え?」と言うと、「その1本のひげも確かにあったし、その初恋も確かにあったってことですからね」と玄一は言ってお菓子を食べる。
索は納得したように「はい」と笑ってうなずくのだった。
「なくなったってことは、あったってことですからね」という玄一の含蓄ある言葉にうなり、胸が熱くなった。X(旧Twitter)でも、「いい方に考える玄一、素敵だな」「とても沁みた」「玄一の言葉が優しく刺さる」「良い言葉だな。なくなったことを嘆くより、あったってことを噛み締める」「グサグサ来た…」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。
◆構成・文=牧島史佳

