ある日、突然おなかの上のほうに激しい痛みが走りました。最初は「胃の調子が悪いだけだろう」と軽く考えていましたが、その痛みは想像以上に強く、私の体に思いがけない事態が起こっていたのです――。
最初はただの胃痛だと思っていた
その日の朝、少し食べ過ぎたせいか、おなかの上あたりに痛みを感じました。暴飲暴食が原因だろうと考え、市販薬を飲んで様子を見ることにしました。
しかし、時間が経つにつれて痛みは強まり、やがて背中にまで響くようになりました。脂汗が止まらず、立っているのもつらくなり、「これはただ事ではない」と不安が募りました。
救急外来で突きつけられた現実
耐えきれずに救急外来を受診すると、すぐに血液検査とCT検査を受けることに。結果は「急性膵炎(きゅうせいすいえん:膵臓が急激に炎症を起こし、強い腹痛や消化障害を引き起こす病気)」。そのまま緊急入院となりました。医師からは「放置していたら命に関わる危険があった」と説明され、背筋が凍る思いでした。
絶食と点滴治療が続く日々はつらく、食事ができない苦しさと不安で夜も眠れませんでした。1週間以上が過ぎたころ、ようやく症状が落ち着き、退院のめどが立ったときには心底ホッとしました。

