タブーに切り込む「禁断モノ」は伸びやすい
さらに、ネットでの支持を伸ばす3つ目の要因として、不倫などの「禁断モノ」が挙げられる。今作と同じ演出家で夫婦のタブーに切り込んだ『あなたがしてくれなくても』(フジ系)は、視聴率の苦戦と反比例するようにTVerで爆発的ヒットとなった。家族や第三者に隠れて、ひっそり視聴したい人々のニーズは一定層あり、禁断モノは表面的な視聴率よりネット指標が伸びやすい傾向にある。
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『愛の、がっこう。』もホストと高校教師の禁断のラブストーリーと謳っていただけあり、高い登録数に繋がった。またウェブ検索数についても、周囲の人と気軽にシェアできない今作の感想などを、ネット上で確かめようとした表れだと考えられる。
以上のように、「若年層、ドラマコアファン、禁断モノ」という3大要素をきちんと押さえていた『愛の、がっこう。』は、ネットで支持される作品になるべくしてなったと言っていいだろう。
<文/こじらぶ>
【こじらぶ】
フリーライター・コラムニスト。言語学修士。男性&女性アイドル、地下、ローカルなど様々な現場を経験。ドラマ、スポーツ、エンタメ全般から時事ネタまで。俳優、アイドルなどのインタビューも。X: @kojirabu0419

