過半数が、葬儀のマナーは「基本以外は、故人を偲ぶ気持ちが大切」と回答
さらに「葬儀のマナー」について、自分の考えにもっとも近いものを選んでもらいました。

葬儀のマナーについて、「基本的なことを押さえていれば良く、故人を偲ぶ気持ちが大切である」という考えが55.2%と過半数を占めました。
「厳格に守るべき」は12.6%に留まっており、現代の参列者の多くが、形式よりも心の在り方を重視していることが明確にわかります。
また、「時代や状況に合わせて変化していくべき」という意見も16.8%あり、儀式は時代の流れとともに柔軟であるべきだと考える人が少なくないようです。
次に、それぞれの選択理由をくわしく聞きました。
「基本的なことを押さえていれば良く、故人を偲ぶ気持ちが大切である」回答理由
・マナーを細かくかしこまったところで故人に伝わるものではないから、気持ちだけ持っていければ良いと思う。(30代・女性)
・基本は気持ちが大切。お通夜などどうしても間に合わないなら、職場から直で。特に礼服にこだわらなくてもいいと思う。(50代・女性)
・作法やしきたりが場所や宗旨宗派によって異なりすぎ、肝心なのは心。(60代・男性)
「時代や状況に合わせて変化していくべきものだと思う」回答理由
・マナー違反であっても周りが気にならなければ特に気を遣う必要はないと思う。(30代・男性)
・多様性の時代だと思うから。(50代・男性)
・他人との関係が希薄になり家族葬が一般的になっているので、さほどかしこまらずにやっていくのが良いと思う。(60代・男性)
「そこまで気にしなくても良いと思う」回答理由
・その家族それぞれの基準があるので、マナーなんてあってもないようなものだと思う。(40代・女性)
・故人をしのぶために行くのだから、そこまで礼儀を気にしなくてもいいと思う。挨拶程度でいい。(50代・男性)
・参列することが大事で、気持ちの問題。(60代・男性)
「厳格に守るべきであり、マナーは故人や遺族への敬意そのものである」回答理由
・亡くなった人は言葉を話せないのでマナーは完全に守るべきだと思うから。(40代・女性)
・遺族は気持ちが過敏になっていると思うので、大袈裟なくらいの気遣い、マナーは必要だと思っています。(50代・女性)
「基本的なマナーがあれば良く、故人を偲ぶ気持ちが大切」という考えが主流で、マナー自体も「時代や状況に合わせて変化すべき」という柔軟な意見が多く見られました。
宗派や地域による作法の複雑さ、家族葬の増加が背景にあるようです。
一方で、「厳格に守るべき」とする層も、遺族の心情や故人への敬意から参列者全体が故人や遺族への配慮を最優先していることがわかります。
調査概要
「葬儀のマナーに関するアンケート」
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2025年10月7日〜10月14日
調査対象者:事前調査で「葬儀に参列したことがある」と回答した全国の男女
有効回答:500サンプル
質問内容:
‐ 質問1: 葬儀に参列する際、マナーや作法についてどのくらい不安を感じますか?
‐ 質問2: 葬儀の際、どのような点についてマナーを間違えるのではないかと不安を感じますか?
‐ 質問3: 葬儀の際、特に不安なことは何か教えてください。
‐ 質問4: 葬儀の場で、「これはマナー違反ではないか」と感じる場面を目撃したことはありますか?
‐ 質問5: どのような場面を目撃したか、その時どう感じたか教えてください。
‐ 質問6: 「葬儀のマナー」について、あなたの考えにもっとも近いものは何ですか?
‐ 質問7: それを選んだ理由を教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
引用元:NEXERと自由に家族葬( https://jiyuni-kazokusou.jp/ )による調査
NEXER
https://www.nexer.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)
