インフルエンザの流行時期はご存知ですか? 流行が加速する時期と予防のポイント【医師解説】

インフルエンザの流行時期はご存知ですか? 流行が加速する時期と予防のポイント【医師解説】

インフルエンザの感染者数は季節によって大きく変動し、一定のパターンを示します。日本では例年11月頃から感染者数が増加し始め、12月から翌年3月にかけて流行のピークを迎えるのが一般的です。流行時期は気候条件や地域差によって若干異なりますが、低温・低湿度の環境がウイルスの活動を活発化させる重要な要因となっています。

五藤 良将

監修医師:
五藤 良将(医師)

防衛医科大学校医学部卒業。その後、自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどに勤務。2019年より「竹内内科小児科医院」の院長。専門領域は呼吸器外科、呼吸器内科。日本美容内科学会評議員、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医。

インフルエンザの流行時期

インフルエンザの流行時期は、気候条件や社会的要因によって一定のパターンを示します。

日本における典型的な流行サイクル

日本では例年11月頃から感染者数が増加し始め、12月〜翌年3月にかけて流行のピークを迎えるのが一般的です。

流行の開始時期は年によって多少の変動がありますが、多くの場合10月下旬〜11月上旬に感染者が確認され始めます。その後、学校や職場での集団生活が本格化する12月に入ると感染拡大が加速し、年末年始の人の移動によってさらに広範囲に感染が広がる傾向があります。流行のピークは通常1月〜2月にかけて訪れ、この時期は医療機関での受診者数が多くなります。

春に向かう3月以降は気温の上昇と湿度の増加により、ウイルスの活動が徐々に弱まっていき、4月〜5月にかけては感染者数が大幅に減少します。

地域差と気候要因の影響

インフルエンザの流行時期は地域によって若干の差異があります。北海道や東北地方などの寒冷地では、本州よりも早い時期から感染者が増加する傾向があり、10月中旬頃から流行が始まることも珍しくありません。一方、沖縄県などの温暖な地域では、遅れて流行が始まり、ピーク時期もずれることがあります。

気候要因の中で特に重要なのが、気温と湿度です。インフルエンザウイルスは低温・低湿度の環境で安定性を保ちやすく、空気中での生存期間が延長されます。一般的に気温が15℃以下、相対湿度が40%以下の条件下で活動が活発化するとされています。このため、暖房により室内が乾燥する冬季は、ウイルスにとって格好の増殖環境となります。

まとめ

毎年冬になると私たちの生活に大きな影響を与えるインフルエンザですが、その流行メカニズムや適切な対策を理解することで、感染リスクを大幅に減らすことができます。特に学級閉鎖のような集団感染を防ぐためには、個人の予防意識の向上と社会全体での取り組みが欠かせません。日々の手洗いやマスク着用といった基本的な予防策から、ワクチン接種による免疫獲得まで、さまざまな方法を組み合わせることで効果的な予防が可能となるでしょう。

参考文献

[厚生労働省 インフルエンザ(総合ページ)]

国立感染症研究所 インフルエンザ

[文部科学省 学校において予防すべき感染症の解説]

[東京都感染症情報センター インフルエンザの流行状況

配信元: Medical DOC

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