
料理家・食育インストラクターの和田明日香が、ゲストとリラックスした“宅飲み”を楽しむ人気番組「和田明日香とゆる宅飲み」(毎週火曜夜10:00-、BSテレ東)。10月28日の放送回には、作家・演出家・俳優など多彩な顔を持つ松尾スズキが登場した。和田も「想像以上にお茶目」と驚くチャーミングな一面を披露し、スタジオを盛り上げる。
■松尾スズキ、番組冒頭からまさかの“大”失敗
阿部サダヲ、宮藤官九郎らが所属する劇団「大人計画」を主宰する松尾。料理番組はもちろんトーク番組への出演も珍しく、登場からすでにやや緊張したようすがうかがえた。和田も演劇界の重鎮を前に緊張気味…かと思いきや、松尾の“とある失敗”をきっかけに空気が一気に和らいでいく。
それは番組冒頭の乾杯シーンでのこと。松尾が持参したシャンパンを開けると、栓がポンッ!と勢いよく飛んでシャンパンがシュワシュワとあふれ出てしまったのだ。これには和田もスタッフも大慌て。松尾も「初っ端から…」と頭を抱えてしまう。
2人は「景気いい感じで!」と気を取り直して乾杯。そこからは松尾が5~6万円で製麺機を買った話や、お土産の生牡蠣の食べ比べ、「(牡蠣が)口の中で『ミルキーだ』とか言って、ミルクみたいになるじゃないですか。あれちょっと嫌なんですよね」と独特のこだわりを語るなど、松尾らしいマイペースなトークに和田も思わず笑顔を見せた。
■和田明日香の“おせち事情”に興味津々
料理はほとんどしないという松尾だが、この日は「見に行っていいですか?」と度々キッチンに足を運び、和田の料理風景を見学。
忙しく立ち回る和田に松尾が「手伝いましょうか?」と声をかけるも、自ら「危険ですね(笑)」とセルフツッコミを入れる。危険は避けて、調理ではなくタイマー係を引き受けることに。
「残り5分になったら、ちょっとやりたいことがあるんでちょっと知らせてください」と頼まれた松尾。しかしまさかの残り5分でタイマーを止めてしまうおっちょこちょいぶりを発揮して、和田も「止めちゃダメですよ」思わず笑いがこぼれる。松尾もさすがに諦めがついたのか、「ちょっとおとなしくしてようかな…」と席に戻るのだった。
そんな松尾がふと「1回聞いてみたいことがあるんですけど」と切り出したのは、「おせちっておいしいですか?」という一見唐突な質問。おせちをプロデュースしている和田は「非常に答えづらい」と苦笑いするのだが、松尾はおせちはお酒が進まないから苦手意識があるのだとか。
しかし苦手と口にしながらも、「(和田が)プロデュースしているおせちには、新しい感じのものは入っていたりするんですか?」「おせちにおける海老ってどういうスタンスで挑まれたんですか?」と、和田のおせち事情になぜか興味津々の松尾なのだった。
■「人間には役割がある」松尾スズキが語る“自分らしさ”
今回の番組出演の決め手になったのは、松尾が現在執筆しているミュージカルの主人公の名前が“明日香”だったからだという。「それでこう、興味が出たというか」と、和田との偶然のつながりに縁を感じたそうだ。
ミュージカルの脚本だけでなく、映像作品の脚本・演出も手掛ける松尾。「つくっているときに、それを見た人が笑えるかどうかわかっていないんですよ。あまりにも自分の好きにやっているから」と、制作時の体制を語る。視聴者にウケるかどうかは意識せず、常に“自分が面白いと思うもの”をつくっているという。
実は、脚本家になる前はサラリーマンとして働いていたこともある松尾。「とにかく満員電車が向いていなかった」と語るのは、“電車が降りられなかった”ことで会社に「今日休みます」と電話をしたという強烈なエピソードだ。
「萎縮してたんでしょうね。東京っていうところに」そんなふうに苦い経験を振り返る松尾だが、そうした感性があったからこそ今の人間味あふれる作品の数々が生まれたのだろう。「人間には役割がある」という言葉どおり、自分のペースで、自分の感性に正直に生きる松尾の姿が印象的だった。
次回11月4日(火)の「和田明日香とゆる宅飲み」には、タレントの菊川怜が登場。また、28日放送回はTVerにて見逃し配信中だ。

