治療後も続く頻尿、どうしたらよいか教えて
編集部
なぜ菌がいなくなっても、頻尿が続いてしまうのでしょうか?
矢野先生
膀胱の粘膜が炎症により敏感になっている状態が続くためです。これは「膀胱が回復途中」と考えていただけるとよいかと思います。精神的な不安がストレスとなり、症状を長引かせてしまうこともありますので、過度に不安にならずに様子を見てもらえればと思います。
編集部
様子を見ていれば自然に治るものなのでしょうか?
矢野先生
自然に治る場合がほとんどです。とくに、痛みや血尿、発熱がない、尿の状態も正常であるといった場合は、炎症後の一時的な過敏状態と考えられますので、頻尿以外の症状がない場合はあまり心配しなくてもよいでしょう。ただし、2週間以上頻尿が続く、症状が悪化する、別の症状が出てくるといった場合は、受診をおすすめします。また、頻尿が生活に支障をきたしている場合も相談いただけたらと思います。
編集部
治療後にまた膀胱炎が再発することもあるのでしょうか?
矢野先生
あります。繰り返しになりますが、とくに女性は膀胱炎を発症・再発しやすいのです。排尿習慣や衛生環境なども影響しますので、再発しないためには、トイレを我慢しない、水分をしっかり摂る、排尿後に清潔を保つなどの工夫が大切です。何度も再発するようなら、体質的な要因や別の病気の可能性も検討して検査します。
編集部
最後に、メディカルドック読者へのメッセージがあればお願いします。
矢野先生
膀胱炎は、女性の6割が罹患するとされ、女性にとって経験する機会が多い泌尿器科疾患です。また、3分の1の人が、1年のうちに再発するという報告もあり、医療機関にたびたび受診される人も珍しくありません。生活習慣や衛生状態が原因になることもあるため「自身に問題があるのでは?」と悩む人も多くいますが、実際には、尿路結石や排尿障害など、別の病気が原因となっていることもあります。思い当たる症状に困っている人は、遠慮なく、泌尿器科を受診してもらえればと思います。
編集部まとめ
膀胱炎が治ったはずなのに続く頻尿は、もしかして再発? と不安になってしまうかもしれませんが、「治療は終わっているのに症状が残る」背景を知ることで、少し安心できるかもしれません。過度に不安になることはありませんが、長引くときは別の疾患が隠れている場合もあるため、我慢せずに泌尿器科を受診し、適切な検査と治療を受けることが大切です。

