「インフルエンザ」学級閉鎖の判断基準!  「感染者・疑い者〇〇%以上」の判断基準とは?【医師解説】

「インフルエンザ」学級閉鎖の判断基準! 「感染者・疑い者〇〇%以上」の判断基準とは?【医師解説】

学級閉鎖は学校保健安全法に基づいて実施され、校長の判断により行われます。一般的には1学級において感染者と感染疑いの方を合わせて約20%以上となった場合に検討されますが、感染の拡大速度や地域の流行状況なども総合的に判断されます。早期発見には日常的な健康観察が欠かせず、養護教諭による適切な初期対応と感染者数の推移の記録が重要な役割を果たしています。

五藤 良将

監修医師:
五藤 良将(医師)

防衛医科大学校医学部卒業。その後、自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどに勤務。2019年より「竹内内科小児科医院」の院長。専門領域は呼吸器外科、呼吸器内科。日本美容内科学会評議員、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医。

学級閉鎖の判断基準

学級閉鎖の実施は学校保健安全法に基づいて決定され、校長の判断により行われます。

学校保健安全法に基づく基準と手続き

一般的な基準として、1学級において感染者と感染疑いの者を合わせて約20%以上となった場合に学級閉鎖が検討されます。ただし、この基準は絶対的なものではなく、感染の拡大速度や地域の流行状況、学校の規模などを総合的に判断して決定されます。

学級閉鎖の期間は通常3日〜7日間程度とされており、感染者の発生状況や回復状況を見ながら延長の必要性が判断されます。閉鎖中は該当クラスの児童・生徒は登校停止となり、自宅での安静と感染拡大防止が求められます。

学級閉鎖の決定にあたっては、学校医や保健所との連携が重要です。感染者の症状や検査結果を基に医学的な判断を仰ぎ、適切な対応時期を見極めます。また、保護者への連絡体制も整備され、閉鎖の理由や期間、家庭での注意事項などが詳細に伝達されます。

集団感染拡大のメカニズムと早期発見

学校などの集団生活の場では、一人の感染者から急速に感染が広がる特徴があります。特に教室という密閉された空間で長時間過ごすことで、飛沫感染や接触感染のリスクが高まります。

感染の早期発見には、日常的な健康観察が欠かせません。朝の健康チェックでは体温測定だけでなく、咳やくしゃみ、のどの痛みなどの症状にも注意を払います。担任教師は児童・生徒の様子を継続的に観察し、普段と異なる様子が見られた場合は速やかに保健室での対応を行います。

養護教諭は感染者の早期発見と適切な初期対応を行い、必要に応じて保護者への連絡や医療機関への受診勧奨を行います。また、感染者数の推移を記録し、学級閉鎖の判断材料となるデータの収集と分析を担当します。

まとめ

毎年冬になると私たちの生活に大きな影響を与えるインフルエンザですが、その流行メカニズムや適切な対策を理解することで、感染リスクを大幅に減らすことができます。特に学級閉鎖のような集団感染を防ぐためには、個人の予防意識の向上と社会全体での取り組みが欠かせません。日々の手洗いやマスク着用といった基本的な予防策から、ワクチン接種による免疫獲得まで、さまざまな方法を組み合わせることで効果的な予防が可能となるでしょう。

参考文献

[厚生労働省 インフルエンザ(総合ページ)]

国立感染症研究所 インフルエンザ

[文部科学省 学校において予防すべき感染症の解説]

[東京都感染症情報センター インフルエンザの流行状況

配信元: Medical DOC

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