「卵巣がん発覚のきっかけとなる症状」はご存じですか?早期発見のポイントも医師が解説!

「卵巣がん発覚のきっかけとなる症状」はご存じですか?早期発見のポイントも医師が解説!

卵巣がんの自覚症状

ここまで卵巣がんが見つかるきっかけになりやすい症状をご紹介してきました。できるだけ早期に発見するために、卵巣がんで出やすい症状をさらに詳しくみていきましょう。

初期には自覚症状が少ない

卵巣がんは初期の小さい段階では気が付くのが難しく進行してから見つかることが少なくないため、サイレントキラーとも呼ばれています。
痛みがあったり体の外からわかったりする場合には気が付きやすいですが、卵巣がんは基本的には痛みはありませんし、進行するまで体の外から気が付くのは困難です。

頻尿

卵巣ががん化して大きくなってくると物理的に膀胱を圧迫することによって頻尿の症状が出ます。
中高年女性では骨盤の筋力が低下してくることにより尿失禁を起こすことや、過活動膀胱で膀胱が収縮してくる病気も発症しやすいです。過活動膀胱の背景には膀胱炎やがんがある場合があります。

便秘

卵巣がんは膀胱だけでなくその周辺にあるほかの臓器も圧迫し、腸管が圧迫された場合には便の通過障害が起きるため便秘になります。便秘症はよくある疾患ではありますが、がんによる閉塞や甲状腺疾患や糖尿病などの代謝異常、薬剤性など原因は多種多様です。
放置しておくと便で腸管が閉塞してしまうリスクもありますし、下剤を長期服用すると耐性が出てきて薬が効きにくくなります。短期間の下剤の使用で改善しない場合にはきちんと原因を精査することが重要です。

脚のむくみ

卵巣がんでは脚のむくみが出ることもあります。骨盤内には複雑に血管が走っており、がんが静脈を圧迫することで脚の血液が静脈から還ってきにくくなることで脚がむくみます。
がんはリンパ管という管を通って遠隔の臓器に転移することがありますが、その過程でがん細胞がリンパ管を塞ぐことによっても脚がむくむこともあるのです。また、がんが体内にできると血液が固まるように体が反応します。
脚に血液の塊が詰まることによって脚のむくみが出る方もいるため、脚のむくみが続いている場合には医師にご相談ください。

お腹が前に突き出る

服のウエストがきつくなったという症状でもご紹介しましたが、卵巣がんが大きくなってきたときや腹水が溜まってきたときは背部の変化が乏しく腹部が張って前に突き出てきます。肥満であれば腰の方にも脂肪がつきますが、お腹だけが変化している場合には注意が必要です。

卵巣がんを早期発見するポイント

卵巣がん初期に症状から発見するのが困難であることをご説明してきました。しかし、進行がんになってから発見すると予後が悪いため早期発見が重要です。それではどのようなことに心がけていれば早期発見できるのでしょうか。

定期的に婦人科検診を受ける

婦人科検診は主に子宮頸がんを対象とした検診です。実際に死亡率が減少すると証明されているのは子宮頸がんのみで、卵巣がんによる死亡率減少はデータ上では示されておりません。
しかし、婦人科検診では子宮や卵巣の内診や超音波検査で卵巣の観察を行います。そのため子宮頸がんだけではなく、子宮体がんや卵巣がんも見つかることがあります。婦人科検診を定期的に受けておくことで婦人科腫瘍を早期発見できる可能性が高まるのです。

家族に卵巣がんの人がいる場合は若いうちから検査を受けておく

卵巣がんのなかには遺伝性乳がん卵巣がん症候群というものがあり、もともとBRCA1遺伝子BRCA2遺伝子という遺伝子に変異があると発症します。血のつながったご家族のなかに乳がんや卵巣がんの方がいる場合には、変異遺伝子を持っている可能性があり、もし持っていれば乳がんや卵巣がんを発症するリスクが高いです。
遺伝性の卵巣がんの存在を知っておくことで、若いうちから婦人科検診を受けておくことが早期発見の一助となります。

配信元: Medical DOC

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