すぐに病院へ行くべき「採血後の筋肉痛のような痛み」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
採血後に筋肉痛のような痛みがあって手の感覚異常がある症状の場合は、採血をした病院に報告後、整形外科や神経内科へ
次のような症状がある場合は、我慢せず早めに採血をした医療機関に相談しましょう。その上、以下のような診療科を受診しましょう。痛みと同時に手の感覚異常やしびれがある場合は、整形外科や神経内科の受診が適切と考えられます。ペインクリニックや手の外科などを紹介されることもあるでしょう。発赤・熱感・膿がある場合、 皮膚科または内科で感染症の有無をチェックする必要があります。青あざが広がり続ける場合、血液内科での血液凝固系の検査も検討されるケースがあります。
「採血後に筋肉痛のような痛みがある」症状が特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「採血後に筋肉痛のような痛みがある」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
皮下出血 (内出血)
皮下出血は、止血が不十分だった場合などに生じることがあります。抗血小板薬や、抗凝固薬を内服している方に多くみられます。腕の運動などによって拡大し、大きな出血斑や血腫になることもあります。様子をみて自然に改善することもありますが、大きな血腫ができた際には血腫を取り除くことが必要となるケースもあります。予防法としては、5分間は確実に圧迫止血することと、抗血小板薬や、抗凝固薬を飲んでいる方は特に長く止血することがあります。
神経損傷
神経損傷は、約1万〜10万回に一回ほどの割合で起こるとされています。針を刺したときに、電気が走るような痛みや痺れが生じます。予防法としては、手首の親指側の静脈からの採血を避けること、深い位置に針を刺さないことなどがあります。対応としては、腕の安静などがあり、自然に改善するケースもあります。症状によっては、薬物療法やリドカインの点滴、星状神経節ブロックなどが行われるケースもあります。
迷走神経反射・血管迷走神経反応
血管迷走神経反射は、採血前に緊張することで、迷走神経が過剰に興奮することで起こります。血圧が低下し、脈がゆっくりになることで脳への酸素不足が起こり、気分が悪くなる、冷や汗が出る、意識が遠のく、などの症状が現れます。けいれんを起こす方もいます。対応方法としては、仰向けにして、足を上げることがあります。予防策には、事前に適量の水を飲んでおくこと、楽な服装にしてリラックスすること、仰向けで採血することなどがあります。
感染症
消毒が不十分な場合、皮膚に常在している菌に感染してしまう場合があります。感染した菌によって症状や対応法はさまざまですが、予防法としては皮膚の十分な消毒などがあります。頻度は不明ですが、もしも針を刺した場所に赤みや痛み、熱感がある際には、放置せず一度採血した医療機関に問い合わせてみると良いでしょう。

