︎5.尿路閉塞
尿路閉塞は、尿管や尿道に結石などの閉塞物が詰まることが原因で起こります。
中でも尿管結石は、腎臓と膀胱をつなぐ尿管に結石ができた状態です。
猫の尿管の直径は1〜2mmのもともと非常に細い管で、ここに小さな結石が詰まってしまうと、劇的に症状が出ます。
尿管に結石が詰まると尿路が閉塞し、腎臓に尿がうっ滞してしまいます。
片側性に発症した場合は臨床症状が出ないことがあり、健康診断で偶然見つかることもあります。
しかし両側性に尿管結石が発生し、さらに尿管を完全に閉塞した場合、また、膀胱から排尿するための尿路である尿道が完全に閉塞した場合は、いわゆる尿路閉塞の状況になるため急激に体調が悪化します。
元気・食欲の低下から吐き気、虚脱、昏睡、けいれんへと進行し、何もしなければ最終的に死に至ります。
強い痛みや吐き気、尿が出せずに体の中に毒素が溜まることによる尿毒症から、大量のよだれが出ることがあります。
猫の尿が丸一日ででてない場合には、すぐに動物病院に連れて行き、尿路閉塞を解除する治療を受けましょう。
︎6.肝リピドーシス
肝リピドーシスは猫が食欲不振になった後に、急激に肝臓内に脂肪が蓄積することによって、肝臓の機能が悪くなる病気です。
症状としては食欲不振のほか、黄疸、嘔吐などが多く、重症の場合には死亡することもあります。
強い吐き気を伴うこともあり、その際には大量のよだれが出ることがあります。
治療は栄養を体内に入れてあげることと、肝リピドーシスを起こす原因を解決することです。まずは食道や胃にチューブを設置して少しずつ食事量を増やす治療を行います。
合併症なく初期の治療を乗り越えることができれば完治が可能ですが、治療は数ヶ月に及ぶこともあり、自宅での栄養補給による介護も重要となります。
肝リピドーシスは特に肥満傾向の高齢猫に多いとされており、猫が丸一日以上ご飯を食べない場合には、原因が何であれ、肝リピドーシスを併発してしまうかもしれないので、すぐに動物病院を受診しましょう。

