将也から届いた「離婚したい」というメッセージに、みわは怒り心頭。姉は、将也の心情について「責任から逃げたいだけ」だと指摘し、みわは自分の人生を切り拓く覚悟を決めるのでした―――。
私を加害者にする夫
将也からの連絡が途絶えて数日。ようやく彼から返信がありました。短い、事務的なメッセージでした。
「もう話し合いはできない。もう終わりにしたいから離婚しよう」
「……え?」
私の心が、一瞬で冷たくなりました。不貞の責任を取るべき立場のはずの夫が、そのことには触れず関係を断ち切ろうとしています。驚いて電話をかけても出ず、何度も「話す気力がない」とメッセージが返ってくるだけでした。
シタ夫が「自称被害者」になる理由
「なんで不貞した側が病んでいる風になるわけ…?」
私はまた姉に訴えました。私の苦しみは彼によって作られたものなのに、彼はまるで私が原因で傷つき、憔悴しきっているかのように振る舞います。それはあまりにも理不尽に思えました。
姉は、冷静に言いました。
「将也さんはみわに責められて『辛かった』『耐えられない』とは言うけど、自分が何をしたかは棚に上げたままだよね。常に自分のことばっかり。みわの接し方うんぬんの話じゃなく、将也さんはただ責任から逃げたいだけだよ」
姉のその言葉はスッと心に入ってきました。私がどうこうではなく、彼自身が自分がしたことと向き合えないんだと気づいたのです。
夫が勝手に言い出した「モラハラ妻」というレッテルは、本当に悲しい。でも、私が持っている証拠、実際にされたことの記録は無駄にはなりません。もう覚悟を決めて闘うべきときなのかもしれないと思いました。

