【柿をパカっと開けると】超なめらか「とろ~り柿プリン」が現れた!卵もゼラチンも不要だと!?【農家直伝】
家庭雑誌『家の光』の”果物”の作りおきレシピ♪
農家向けの月刊誌『家の光』は、「食と農」「暮らし」「協同」「家族」を柱に、暮らしに役立つ情報を紹介しているJAグループのファミリーマガジンです。創刊は大正14年(1925年)。100年の歴史がある”老舗”雑誌なんですよ!
本日は、創刊100周年を迎えた『家の光』2025年7月号の別冊付録「野菜と果物がたっぷり!ささっと作りおきレシピ」の中で、菓子料理研究家の藤野貴子さんが紹介していた、”果物”の作りおきレシピ「冷凍カキ」を作ります。
作り方はめちゃめちゃ簡単で、柿の皮を剥いて、保存袋に入れ、手で潰して、冷凍庫で凍らせるだけ。凍ったらそのままシャーベットとして楽しめるほか、炭酸水で割ったり、アイスと合わせてシェイクにしたりと、いろいろアレンジできるみたいです。
では、作ってみましょう。
熟した柿の甘さとやわらかさを活かす!「冷凍カキ」の材料と作り方

【材料】作りやすい量
柿…2個
※熟した柿で作るのがおすすめとのこと。
【作り方】
1. 柿の皮を剥きます。適当な大きさにカットすると潰しやすいです。

2. ジッパー付き保存袋に1を入れ、手でギュウギュウ押して潰します。

熟してやわらかくなった柿は、手でも余裕で潰せます。が、逆に、熟していない硬い柿を使う場合は、潰すのがちょっと大変かなと思います。

3. 袋の空気を抜いて平らにして冷凍し、凍ったら出来上がり。
「もうこれでいいの?」と申し訳なく思うくらい、簡単でした(笑)。
ひと晩冷凍するとこんな感じ。

カチン、カチン。

調理時間は、冷凍する時間を除いて5分。熟したやわらかい柿ならすぐ潰れるので、ひ弱な中年女子でも体力を消耗せず、余裕です。
袋の上からちょっと砕いて、器に盛り付け、そのまま柿シャーベットとして食べてみましょう。
ちなみに、砕くのも楽々♪


では、いただきます!

おっ、シャリシャリした食感で、まさにシャーベット。
舌の上でスーッと溶けて、柿のやさしい甘味が口の中に広がり、柿の果肉感もちょっと感じます。
かき氷を食べるときのように、スプーンを上下に動かして塊を砕くと、よりシャーベット状になり、シャリシャリした食感を楽しめます。
熟した柿を使っても、”ほどよい”くらいの甘さなので、熟していない硬い柿だと甘味はけっこう控えめになるかなと思います。

続いて、「冷凍カキ」を使ったアレンジレシピ、「カキシェイク」を作ってみます。
バニラアイスと混ぜるだけ!「カキシェイク」の材料と作り方

【作り方】1人分
「冷凍カキ」…100g
バニラアイス(市販)…50g
レモン汁…小さじ1
今回は分量を半分にして作ります。
【作り方】
1. ミキサーに「冷凍カキ」、バニラアイス、レモン汁を入れ、なめらかになるまで撹拌すれば出来上がり。
わが家にはミキサーがないので、ハンドブレンダーで材料を全部一気に撹拌したところ、凍った柿とバニラアイスがうまく混ざらず。

そこで、柿とレモン汁だけでまず攪拌し、柿が少しなめらかになったところで、バニラアイスを加えて混ぜると、うまく混ざりました。ご参考までに。


調理時間は3分。混ぜるだけなので超簡単です。

スプーンで食べるスタイルなので、シェイクというより、アイスクリームっぽいかな。

では、いただきます。

おっ、なめらか~♡
レモン汁が入っているので、後味がさっぱり&すっきりしています。
ただぁ~!
おいしいけれど、濃厚なバニラアイスがやさしい柿の甘味を消してしまって、柿らしさはどこへやら…。
もっとじゅくじゅくに熟した濃厚な甘味の柿で作れば、バニラアイスに負けなかったかなと思います。
次回は、ふにゃふにゃ&じゅくじゅくの熟しすぎた柿で作ってみよう。
ということで、今回は、「冷凍カキ」とそのアレンジレシピ「カキシェイク」を作りました。熟した柿のやわらかさと濃厚な甘味を活かして作るので、生で食べるにはちょっと…な熟しすぎた柿を”おいしく救済”できます。また、3か月も冷凍で長期保存可能なので、旬が過ぎても柿が楽しめるのも◎。みなさんも、作ってみてはいかがでしょう。

藤野貴子さん プロフィール
菓子料理研究家。フランス料理のシェフの父と料理研究家の母の影響で、幼い頃からお菓子作りに興味を持つ。 大学卒業後は渡仏し、老舗レストランでパティシエールを務めながらフランス各地を回り本場の郷土菓子を学ぶ。帰国後、お菓子教室を主宰。著書に『THE フルーツストック』(Gakken)、『これがほんとのお菓子のきほん』(成美堂出版)などがある。
