灯台がパフェになった――。
そんな噂を聞きつけたJタウンネット記者は2025年11月4日、東京都・虎ノ門にあるソーシャルイシューギャラリー「SIGNAL」を訪れていた。

ここでは、「灯台記念日」である11月1日から8日まで続く「海と灯台ウィーク」の期間、「『旅する灯台パフェ』展」が実施されている。
そこで、灯台をモチーフにしたパフェの数々が提供されているというのだ。
灯台って、夜闇を照らすあの灯台だよね? 結構無機質なイメージがあるけど......。
それがパフェになるって、どういうこと?
未知なる組み合わせに首を傾げていた記者は、実物を見て心を奪われてしまった。
か、可愛すぎる!

これが、灯台パフェ(各税込1200円)だ。とってもカラフルでかわいい!
今回、パフェとなっているのは日和山灯台(北海道小樽市)・神威岬灯台(北海道積丹町)・観音埼灯台(神奈川県横須賀市)・御前埼灯台(静岡県御前崎市)・室戸岬灯台(高知県室戸市)の5基。
それぞれの灯台が持つ歴史や、灯台のある地域の文化や特徴がパフェで表現されている。加えて、灯台擬人化プロジェクト「燈の守り人」のキャラクターのイメージも盛り込まれているそう。

灯台に、こんなに個性があるなんて......。
せっかくなので、全部のパフェを食べてみた。
もちろん1人ではない。同行してくれた編集長と2人でだ。諸事情で神威岬灯台を2つ作っていただくことになり、二人で3灯台ずつ食べることになった。
パフェも個性がありすぎる
筆者が食べたのは、日和山灯台と御前埼灯台、それから神威岬灯台だ。

日和山灯台は、赤と白のストライプの見た目をしており、パフェでもそれを再現。灯台のある小樽の名産品である赤ワインで作った寒天と、ヨーグルトのクリームをミルフィーユ状に重ねている。また、パフェのトップに乗っているミックスベリーは小樽の「ニシン漁」で使われるガラスの浮き玉をイメージしているという。
見た目もかわいいが、味もさっぱりしていておいしい。結構ボリュームがあるように見えたが、ヨーグルトクリームやベリーの酸味が爽やかなので、ぺろっと食べられてしまった。

白さが特徴の御前埼灯台は、パフェも真っ白。トップに乗っているのは、御前崎灯台ならではの灯ろうにある大きな格子窓をイメージした飴細工。キラキラして、とってもかわいい。
ベースとなっているのは、「サツマイモ」のクリームだ。昔、薩摩の船乗りを助けたお礼として御前崎にサツマイモが広まったという言い伝えがあるのだという。
見た目は真っ白だがサツマイモクリームやバナナ、バニラアイス、ワッフルクッキー等、さまざまな味がして濃厚で美味しかった。

神威岬灯台は、白と黒の配色が特徴。パフェでは、マスカルポーネクリームとコーヒーゼリーでその色を再現している。
ゼリーの苦みとマスカルポーネクリームの相性が抜群だった。トップに乗っている緑色のドレンチェリーは、「燈の守り人」のキャラクターのアイテムをイメージしているそう。
また、上からかけるブルーキュラソーのシロップは、積丹ブルーの海をイメージしているのだとか。

シロップをかけて混ぜながら食べていると、なんだか黒が岩場、白が波にも見えてきて、かなり海っぽい。食べながら積丹の風景にも想いを馳せてしまうようなパフェだった。
