再スタートを決意
不貞が始まった1年前というと、私が夫からプロポーズされて入籍を控えていた時期。夫と不貞相手は、お互いに婚約者がいることを知っていたのです。
夫に対してもですが、相手に対しても、これから結婚や出産する人のすることとは思えませんでした。あまりにも衝撃的で、私はあきれて言葉が出てこず、しばらく無言が続きました。
しばらくして夫から、「これからの生活に家族がいないのは想像できない、家族といたい。傷つけてしまったことは本当に申し訳なかった。もう一度チャンスがほしい」と言われ、すぐに返事はできませんでしたが、結局、再出発することに。
別居か離婚という選択技もありましたが、生後6カ月の息子を思うと簡単にはできず、私自身も夫のことが大好きだったため、余計に決断ができませんでした。息子と私自身のためにも自分が変わらないといけない、と言い聞かせて前に進むことにしたのです。
3カ月後、相手は結婚を機に退職したそうです。3カ月間は不安でいっぱいで、連絡をとりあっていないかを毎日のように夫に聞いていました。不安はなくなるわけでもなく、「いつか、また……あるんじゃないか」という思いを抱えたまま毎日を過ごしています。
友だちや家族にも相談できず、ひとりで抱え込むのは精神的にもいっぱいいっぱいになっていました。今も夫を見るたびに思い出し、涙が出ます。それでも時間は過ぎていき、息子と過ごし成長を見るうちに、モヤモヤしていた気持ちが少しずつ心の中から消えていきました。
著者:山野みか/30代女性・事務員。2018年生まれの男の子、2020年生まれの男の子、2021年生まれの女の子、3児の母。学校の事務員として働きながら、自身の経験をもとに育児の体験談を執筆中。
作画:うちここ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

