「グランピング」と「コテージ」はどちらも自然の中で快適に宿泊できる施設として注目を集めている。しかし、名前はよく聞くものの、実際にはどう違うのか分かりにくいと感じる人もいるだろう。
ぼんやりとした感覚だけで施設を選ぶと「こんなはずではなかった」という結果になりかねない。そこで今回は、グランピングとコテージの違いをじっくりと解説しよう。
①グランピングとコテージの基本的な違い

まずは両者の基本的な違いを整理しておきたい。グランピングは、自然の中に設営された大型テントやドーム型の宿泊施設に滞在しながら、食事や寝具、アメニティまで整った“ホテル感覚のキャンプ”である。
キャンプの雰囲気を味わいながらも、テーブルやベッド、さらには空調まで備わっている場合も多く、手ぶらで訪れても快適に過ごせるのが魅力だ。

一方コテージは、キャンプ場やリゾート地に建てられた小さな一戸建ての建物で、いわば「貸別荘」のイメージに近い。ベッドやキッチン、トイレなどが備えられており、天候に左右されにくいのが特徴だ。
基本的には自分たちで食材を持ち込み、調理や片付けを行うスタイルが主流で、滞在そのものを自分たちで作り上げる自由度が高い。
②体験の深さで比較
アウトドアの“体験”という観点で見ると、グランピングとコテージは性質が大きく異なる。

グランピングは、あらかじめ整えられた空間に宿泊するため、テント設営やBBQの準備といった自分たちで行う作業は必要ない。キャンプ特有の煩雑さを避けながらも、夜の星空や自然の音に包まれる非日常感を楽しむことができる。
つまり「自然を感じる」ことに重点が置かれ、アウトドアの体験を“提供される”スタイルだといえる。

それに対してコテージは、調理や片付け、時には薪割りや火起こしといった行為を自分たちで行う余地が残されている。もちろん建物の中で快適に眠れる安心感はあるが、外に出てBBQをしたり、焚き火を囲んだりする体験は自分の手でつくり上げていく必要がある。
こちらは「自然の中で暮らす」ことに近く、アウトドアの体験を“能動的に作る”スタイルと言えるだろう。

