
SNSやブログ「横山家のマンガ。」などで、「戦国コミケ」「新しいパパがどう見ても凶悪すぎる」など数々の人気作を発表し、ファンを魅了し続けている漫画家・横山了一(@yokoyama_bancho)さん。そんな横山さんの作品の中から、今回は書籍化された「どちらかの家庭が崩壊する漫画」を紹介。本作の制作秘話についても、作者の横山さんに話を聞いた。
■2家族のどちらかが崩壊!各家庭の闇や幸せを描く



本作「どちらかの家庭が崩壊する漫画」は、書名どおり、2家族のどちらかが崩壊していくというストーリー。エリート会社員の夫・シュウと妻・ユイ、そして一人娘・リエの3人家族の薬師寺家。一見、幸せなセレブ家庭のようだが、ある日シュウの浮気疑惑が浮上する。一方、無職でギャンブル三昧の夫・ゴンと妻のマリン、一人息子・ケンからなる毒山(ぶすやま)家。ゴンは主夫として育児や家事を担当しているものの、やはり稼ぎたいと思いはじめる。
どちらの家族もピンチが待ち受けており、結末が気になる本作だが、作者の横山了一さんは「そのあたりはだいたい決めてからスタートした感じです。僕の作品はどうしても見た目が怖いキャラは、中身が優しくなってしまうので…」と、どちらの家族を崩壊させるのか、結末は事前に決めていたようだ。
また、各キャラクターの成長も本作の見どころだが、こちらについては「あまり考えておりませんでした」と話す。なかでも、ユイの成長について「自分の意見を言えるようになってくれたらいいなとは思っていたのですが、後半に身に付けたたくましさは僕もびっくりしました」と打ち明ける。傍から見た印象だけではわからない各家庭の闇や幸せを描いた本作。崩壊していくのは薬師寺家なのか、毒山家なのか!?結末を楽しみに、ぜひ読んでみてほしい。
取材協力・画像提供:横山了一(@yokoyama_bancho)

