日本の常識は捨てて…驚きの車の購入方法
家を手に入れた次に、どうしても必要だったのが“車”でした。ハワイでは、公共交通機関はバスが中心。最近ようやく電車も開通しましたが、私たちの生活圏には通っていません。子どもの送迎、私の通勤に買い物。車がないと生活が始まらない。はじめは3泊4日だけレンタカーを借り、その間に中古車を探しました。
中古車探しも、こちらでは少し勝手が違います。
Facebookのマーケットプレイスという個人売買のプラットフォームで探しました。そこに出品されている車をチェックしながら、現地の知人や車好きの友人にも相談して、2台購入することに。
電気自動車を1台と、家族用の大きめの車を1台。どちらも現金一括払いでした。
購入は、個人の売主との直接交渉。指定された駐車場で車を見せてもらい、その場でテストドライブをして、値段交渉をし、現金を手渡して、簡単な書類にサイン。書類を受け取り、後日、自分たちで役所に行って車両登録をする――そんな流れです。
日本の感覚からすると、かなりラフで不安もありました。「本当にこのやり方で大丈夫なの?」と思う場面も正直ありましたが、車がなければ生活が立ち行かない。
保証も確信もないまま、それでも前に進むしかない。まるで、新しいプロジェクトを立ち上げるスタートアップのように、夫と二人で手探りの毎日を重ねています。
不便さから感じた「アンラーニング」の必要性
生活を始めてみて、意外に不便だったのが“単位”の違いでした。気温は華氏(℉)、距離はマイル、面積はスクエアフィート。ゴミ袋を買おうと思えば、容量の単位はガロン。数字を見ても、まったくイメージが湧きません。「どのくらいの大きさだっけ?」というのをいちいち計算して確認する日々です。
……とまあ、いろんなことに不便さを感じるんですが、そのなかにこそ、学びがあるのかもしれないとも思います。日本で暮らしていた頃の当たり前がここでは通用しない。そのたびに自分の中の基準を手放して、見直して生活を整えていく。
これは、いわゆる「アンラーニング(学びほぐし)」のトレーニングです。自分がいかに日本標準で生きているのかというのを突きつけられたハワイでのこの1か月は、まさに“当たり前を変換していく練習期間”だったなと感じています。

